2018年のアレルギー性鼻炎治療薬(ビラノア・デザレックス)
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新薬には処方日数制限があります
新薬は保険治療では処方日数制限があり、基本的に発売後1年間は14日を超える処方ができません。
これを超えてうっかり処方すると保険者により査定され、14日を超えた部分については処方した医療機関の持ち出しとなってしまいます。
元々短期間しか使わない薬や重大な副作用が頻発する抗がん剤は仕方ないです。
慢性疾患の治療薬や抗アレルギー薬は発売後1年間は2週間に1回外来通院して頂ける患者さんにしか処方できません。
実際のところ慢性疾患の薬は1~2か月分まとめて処方が多いです。
1剤だけ新薬を併用すると患者さんへの不便が多く、発売後1年間はよほどの事情が無いと処方も私はあまりしません。
ビラノアとデザレックスが日数制限解除
今冬~春のかけて日数制限解除となり個人的に処方が増えそうなのは抗アレルギー薬の「ビラノア」と「デザレックス」でしょうか?
鼻炎の治療は花粉の飛散前からが効果的
アレルギー性鼻炎の治療薬は飛散前より服用がより効果的なので、早い人は1月下旬より服用開始して鼻炎に備えます。
若いアレルギー性鼻炎の方はシーズンが始まる頃に見えて、「今年もいつもの薬をください」と1か月分処方することが多いです。
鼻炎がスギだけなら大体1月分で間に合います。
さて「ビラノア」と「デザレックス」は昨年の同一日に認可された抗アレルギー薬なので長期処方も同時解禁です。2剤の違いはこんな感じです。
抗ヒスタミン作用の強さ
ビラノア>デザレックス
※ビラノアはジルテックと同等以上の効果
眠気の起こりにくさ
ビラノア≒デザレックス
服用のしやすさ
ビラノア<デザレックス
※ビラノアは空腹時のみに制限。食後に服用すると効果が40%落ちます。
服用可能年齢
ビラノア<デザレックス
※ビラノアは15歳以上、デザレックスは12歳以上で使用可能です。
飲み合わせの少なさ
ビラノア<デザレックス
値段の安さ
ビラノア(79.7円/錠)<デザレックス(69.40円)
但し数年前に発売されたザイザルは1錠あたり96.40円なのでそれに比べるとどちらも安いといえます。
私も重度のアレルギー性鼻炎持ちなので1月末から薬にお世話にならないといけません。
既存の薬を含めてどれを使おうか思案中です。
どれを飲んでもスギ・ヒノキがたくさん生えてるゴルフ場に行ってラウンドすると花粉に大量・長時間被曝するので必ず症状は出ますが…。
来春は今夏が雨が多くあまり暑くなかったため、花粉量が例年より少ない予想なのが嬉しいですね。
2019年1月8日追加 デザレックス回収
デザレックスが製造販売元のMSDの不手際により全量回収となってしまいました。
薬自体の質に問題はありませんが、原薬の保管場所が厚労省の未認可だったとのこと。
新しく作り届くのはかなり時間がかかります。
これで2019年の花粉症シーズンはデザレックスは使えないですね。
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