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熱中症と五苓散

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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昨日はコンサートに行く前に朝8時からゴルフの試合をしてました。

試合になると昼に休憩なしで1ラウンドこなします。

30℃を超える蒸し暑さの中でゴルフをするので、熱中症対策に水分摂取はもちろんします。

しかし水分摂取しているとどうしても胃がもたれ気味になり、また脱水傾向でオシッコも出にくくなります。

こんな時に使うのが五苓散です。

専門的には、傷寒論の太陽病中篇には

「太陽病、発汗後、大いに汗出で、胃中乾き、煩躁眠るを得ず、水を飲むを得んと欲する者には、少々与えてこれを飲ましめ、胃気をして和せしむれば則ち癒ゆ。若し脈浮、小便利せず、微熱、消渇の者は五苓散これを主る」

とあります。

太陽病を発汗したところ、表邪は去ったのですが、汗が多量に出たために、口渇を訴え煩躁して眠れず、水を飲むことを欲するものにはただ水を少しずつあたえて、胃の機能を調和してやるだけで、自然に治って眠れるようになります。もし発汗後、脈が浮で小便不利と微熱があり、口渇のはげしいものは、表に邪が残存し、裏には水飲が停滞しているから、表邪を散ずると同時に、裏の水をさばく必要がある。

これが五苓散の主冶になります。

昨日はラウンド後と夕食前に一袋ずつ服用すると寝る前にはかなり楽になり、今朝はダルさの持ち越しがありません。

これからの真夏日の中、外で活動する機会のある方は覚えておくと便利な処方です。

 

 

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