コデイン類含有咳止め薬は12歳未満には使えません
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厚生労働省は7月4日にコデイン類含有製剤について「12歳未満の小児には投与しない」旨を重要な基本的注意に記載するよう、添付文書の改訂を指示しました。
コデイン類は市販の感冒薬や咳止め薬にもよく入っている成分です。
今回の処方制限は欧米における規制強化を受けてのものです。
欧米よりも低頻度ですが呼吸抑制などの中毒症状が見られるというエビデンスも判断材料となりました。
これを受けて12歳未満は2019年よりコデイン類の使用が禁忌となります。
小児科の先生は元々あまりコデイン類は使わないと思います。
他科の先生が処方しても調剤薬局で疑義照会がかかるようになるため医療機関自体は問題ないと思います。
問題はOTC医薬品となっているため当面はドラッグストアで販売されたり、ネットショッピングで購入したり、自宅に残っているものも使うといったことではないでしょうか?
将来的には製薬会社もリスク回避のためOTC医薬品はノンコデイン咳止め薬しか販売しなくなると思われます。
現在「子どもの咳止め」としてドラッグストアで売られているOTC医薬品
・アルペンS こどもせきどめシロップ イチゴ味 120ml
生後3か月から服用できると書いてあります。
ジヒドロコデインリン塩酸塩を含みます。
・ムヒのこどもせきどめシロップS
生後3か月から服用できると書いてあります。
ジヒドロコデインリン塩酸塩を含みます。
・こどもパブロンせき止め液
1歳から服用できると書いてあります。
ジヒドロコデインリン酸塩を含みます。
以上のように、市販の咳止めにはコデインが含まれているものがあります。
ここには挙げていなくても、コデインを含む総合感冒薬はたくさんあります。
コデイン類による咳止め効果は中枢性に効くので、無理矢理咳を止める感じになり個人的には好きではない効き方をしますが、しっかり止まるので好まれる方もいます。
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