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飲酒量と癌リスク

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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今週のMedical Tribuneに飲酒量と各種の癌リスクについての記事がありました。

診察をしていると適正な飲酒量はよく聞かれますし、適正量を答えることもよくあります。多量に飲めば身体に良くないことは皆さんもご存知だと思います。

今回、米国腫瘍学会(ASCO)によるステートメントで多量飲酒と各種癌リスクの表が出ていました。

こうやって見ると多量飲酒はいずれのリスクも上昇しますが、直接アルコールが粘膜に触れる口腔・咽頭がん、喉頭がん、食道扁平上皮がんのリスクが特に高くなるのは興味深いです。

ただし多量飲酒は対策を講じ、抑制することでリスクを下げることが出来ます。

公衆衛生に関するASCOのステートメントでは

  • 過剰飲酒者のスクリーニングと短期介入
  • アルコールを入手しにくくする販売規制
  • 未成年者への対策

が挙げられています。

日本はアルコール類が自販機でも販売されており、アルコールが入手しやすく、未成年者でも購入しやすい環境となっており、アルコール関連疾患予防の観点からは先進国とは言えません。

アルコールの自販機廃止と購入時の身分証明確認を厳密にすることが必要かと思います。

なお、日本ではお酒は二十歳からです。

しかし国によってアルコールの飲酒・購入の最低年齢が違います。

16歳ぐらいから飲酒可能な国もあり、若年者には低濃度アルコールなら飲酒可能であったりとお国柄が出ています。

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