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アレルギー性結膜炎の対策と治療 ~なるべくメガネをかけましょう~

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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昨日はゴルフに行っていましたが、花粉もしっかり飛んでいます。

鼻炎対策は、私は重度のアレルギー性鼻炎なので、内服・外用薬はフルコースで使ってます。

もちろん眼もアレルギー症状が出ます。

しかもハードコンタクトを使用しているので結膜炎対策も必須です。

 

アレルギー性鼻炎患者の4割は結膜炎症状を合併する

私もそうですが、アレルギー性鼻炎患者の4割は結膜炎症状(眼の痒み)があると言われています。

そこで今回は鼻炎ではなくアレルギー性結膜炎対策も紹介します。

 

花粉が飛びやすいときの外出を避けましょう

花粉は湿度が低く、晴れた日に風に乗ってよく飛びます。

特に雨が降った翌日の晴れた日は、2日分の花粉が飛ぶことになり多量飛散します。

また、1日のうちでは午後1時から午後3時頃がピークとなり、この時間帯の外出はなるべく避けましょう。

 

外出時には花粉をシャットアウトする

眼球が花粉に暴露しないように眼鏡又はサングラスをするのがお勧めです。

花粉対策眼鏡も売っていますが、普段から眼鏡をかけている人はそれだけでも花粉への暴露量が違います。

各社から花粉対策眼鏡が売られていますが、私自身はゴルフの時はゴルフ用サングラスを使用しています。

 

コンタクトレンズを避け、この時期はメガネを使用する

コンタクトレンズはレンズに花粉などのアレルゲンが付着しやすくなり、結膜炎症状を引き起こす危険性が高くなります。

直接花粉に触れさせないためにメガネの使用をお勧めします。(私自身も家に帰ったらすぐにコンタクトを外してます)

 

院長お勧めはアレジオン点眼液

どうしても目がかゆい時は点眼薬を使用することになりますが、個人的にお勧めはアレジオン点眼液です。

但しアレジオン点眼液は医療機関でしか入手できません

院長
院長
アレジオン点眼液は1日4回点眼が必要ですが、最近1日2回で済む「アレジオン点眼液LX 」も発売されました。

 

一般の目薬はコンタクトを着けたままでは使えません

通常、点眼する際はコンタクトレンズを外してから点眼し、更に10分の間隔を置いてから装着し直す必要があります。

これは、点眼液に使われている防腐剤「ベンザルコニウム」が、ソフトコンタクトレンズに吸着し、目に悪影響を及ぼす恐れがあることが理由の一つです。

 

アレジオン点眼がコンタクトを着けたままで使える理由

アレジオン点眼液は、2014年12月から防腐剤を「ベンザルコニウム」から「リン酸水素ナトリウム」と「ホウ酸」に変更されました。

これらの成分はソフトコンタクトレンズに吸着されないため、装着したまま点眼することも可能となりました。

 

ステロイド点眼剤の注意点

これでも効きが悪い時はステロイド含有の点眼剤を使うこととなります。

ステロイド点眼は即効性があり、かゆみはすぐにおさまります。

しかし眼圧を上昇させ緑内障の原因となり、長期に使うと失明することもあります。

かかりつけ医や耳鼻科で出してもらうのではなく必ず眼科で処方を受けてください。

私も患者さんからステロイド点眼剤の処方を(眼科へ行くのが面倒という理由で)希望されることがありますが、上記の理由によりお断りしています。

 

まとめ

  • 外出時はメガネかサングラスを着用する。
  • 外出は午後1時から3時は特に控える。
  • 帰宅したらコンタクトは外す。
  • 点眼はアレジオン点眼がお勧め。
  • ステロイド点眼はよく効くが副作用に要注意。

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