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今頃になって併用不可って…

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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今年の6月から国保審査委員となり毎月津市の自治会館へ審査へ行っています。

そこでは審査委員の意見統一を図るための指示が時々出ます。

先日参加したときに「今後は糖尿病治療薬のSU剤とグリニド薬の併用を認めない」との決定がありました。

11月分のレセプトからしばらくは返戻となりますが、周知徹底されれば査定となり減点されることになります。

ただその時思ったのは今頃になって併用不可になった事に驚きました。

発売当初から添付文書に「いずれもインスリン分泌促進剤で薬の効き方が似ているため併用しないこと」となっていたため研修医のころ(17年くらい前です)から併用しないのが当たり前と思っていました。

逆に言えばこれまでSU剤とグリニド薬を併用でずっと処方されている方は主治医の知識がアップデートされていない可能性があります。

院外処方ならば薬剤師により疑義紹介されるかもしれませんが、院内処方の場合はそれもありません。

患者さんも自分の病気には関心を持ち、処方されている薬はどんな効果があるか程度は知っておくべきと考えます。

ただ、私も内科医なので内科でよく使う薬は知識や情報をこまめに取り入れるようにしていますが、他科の薬や専門性の高い薬に関してはやはり不安があります。

そのような薬の使用が必要な時は一旦総合病院の専門の先生へ紹介し、薬の調整をして頂いた上で逆紹介してもらい当院で継続投与するようにしています。

(抗不整脈薬や最近の抗てんかん薬などは副作用への対応や至適容量の個人差があるため、いきなり一開業医が処方するのは怖いです。)

そのためにも普段から総合病院の先生方とは病診連携の会などを通じて顔の見える関係の構築に努めています。

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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