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多職種連携研修会

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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昨夜は昼から産業医講習に参加後、夜に三重県介護支援専門員協会松阪支部主催の多職種連携研修会に参加してきました。

普段から自施設の多職種とはよく話しますが、他施設の多職種の方と話すとそれぞれが様々な事例を経験してきている方達なので、普段とは違った視点からの意見を聞くことが新鮮です。

 

グループワークを行います

昨夜は「多職種による自立支援への取り組み」という題でグループワークを行いました。

要支援・要介護者における自立とはどういう状態かという定義から始まり、各職場で経験した成功例を元に各自が思うところを互いに議論しました。

1時間半という時間は長いかと思いましたが、やってみるとあっという間です。

数年前までは講義形式が主でしたが、最近はグループワークを行う研修会が徐々に増えてきたように思います。

専門の先生を呼んで聞く講義はどうしても受け身となりますが、最新の知識は仕入れられるというメリットもあり、一長一短です。

 

私自身の外来では

私自身は外来で診察している方が介護保険を申請から始まり、利用され、徐々に弱って看取りまでさせてもらっています。

各段階での患者さんの能力に応じた自立に向けた介護メニューの提案を行う。

認知症合併によりイライラしがちで介護利用を受けたがらない方への薬物療法を行うことで、気持ちを落ち着かせ介護保険利用の受け入れをし易くする。

患者の持病・認知機能・ADLを考慮したうえで薬剤の投与経路や薬剤の性質まで考慮して投薬を決定する。

といったことをしています。

 

自立支援に大事なこと

自立支援に一番大切なのは患者さん本人がなるべく自分でするという気持ちを持つことが大事です。

施設入居するとヘルパーや看護師をホテルや旅館のスタッフと勘違いして言えば何でもしてくれると思う人もおり、自立支援と全く逆になってしまいます。

私はそんな時には「自分でできることは自分でしないと寝たきりになってしまうから、自分でできることは自分でしましょう」と患者さんに伝えています。

また、逆にサービスが必要であるにも関わらず一切拒否される方もおり、無理やり介護サービスを入れるわけにもいかないので様子を見ることになります。

しかしこういう方は結局薬の管理が全くできず誤内服が当たり前、部屋もゴミ屋敷となりがちです。

こういった方へどうやって介護サービスを介入していくかは難しい問題です。

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