三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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【医師が解説】成長期の子供に必要な栄養素と栄養補給の注意点

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

成長期は身体や脳などが発達する大切な時期です。

そのためしっかりと栄養を摂ることが大切ですが、ついつい加工食品などで済ませてしまいがちです。

院長
厚労省が行う「国民健康・栄養調査結果の概要」では20歳以上のデータしかないため、どの栄養素が不足しているなどの具体的な数値がないのはご容赦ください。

 

成長期の特徴

  • 成長期はエネルギーや栄養素の必要量が増え、ビタミンやミネラルなどの栄養素が欠乏症しやすい。
  • 栄養素が不足すると、正常な発育に支障が出たり感染症への抵抗力が低下する。
  • 最近増えているアレルギーや注意欠陥多動性障害(ADHD)、生活習慣病などにも関わっている可能性がある。

コンビニ弁当やお惣菜などの加工食品は、ビタミンやミネラルが加工の過程で減少していることが多いです。

加工食品に頼るのではなくできれば「旬の食材を家庭で調理して食事を摂る」ことをお勧めします。

 

成長期に必要な栄養素

タンパク質

筋肉や骨、成長ホルモンなどの材料となります。

魚、肉、大豆製品、乳製品などに多く含まれています。

院長
活発にスポーツをする子供さんの中にはプロテインを使っている子供さんもいるかと思います。

その際はジュニア用プロテインが成長に必要なカルシウムとビタミンDが多く含まれておりお勧めです。

 

 

ビタミンB群

糖質・脂質・タンパク質の代謝を促進し、エネルギーの産生に関わります。

また、身体の成長や脳・神経の発達に不可欠です。

レバー、にんにく、納豆、落花生などに多く含まれます。

 

成長期は鉄が不足しやすいです。

鉄不足による貧血は発育だけでなく普段の生活や正常な精神活動に影響する可能性があります。

赤みの魚や肉(レバー)、干しエビ、ひじきに多く含まれます。

 

亜鉛

亜鉛不足は発達不全、食欲不振、味覚障害が起きたり、傷の治りが遅くなります。

牡蠣、煮干し、レバーなどに多いです。

院長
亜鉛製剤やサプリメントで亜鉛だけを多量に摂取すると、銅欠乏症を生じる場合があります。

なるべく食事で摂取することが大切です。

 

カルシウム・マグネシウム・ビタミンD

健康な骨や歯の発育に不可欠です。

太陽の光を浴びる機会が少ない場合にはビタミンDの補給も大切です。

カルシウム・マグネシウムが多い食品:干しエビ、ひじき、わかめなど

ビタミンDが多い食品:きくらげ、しらす干し、紅鮭など

 

栄養補給で気を付けること

1.過剰摂取

サプリメントで栄養補給をする場合、特に「脂溶性ビタミン」や「ミネラル」の摂り過ぎには注意が必要です。

日本人の食事摂取基準を参考に、各年齢の上限量とサプリメントの栄養素の配合量を必ず確認して飲ませましょう。

年齢性別の食事摂取基準はこちら⇒https://www.glico.co.jp/navi/e07.html

 

2.偏食・欠食

近年は子供の個食(孤食)が増え、加工食品やファーストフードの利用も増加しているため、栄養素のバランスが極端に偏っている場合があります。

また、夜型生活の影響で朝食を食べずに学校へ行く子供が増えています。

 

3.学校給食への過信

学校給食はバランスが良いとされていますが、調理によるビタミンやミネラルの損失は十分に配慮されていません。

実際はビタミンやミネラルが不足している可能性があります。

また、偏食で給食を全部食べない場合も栄養が偏ります。

院長
私が小学生の頃は食べるのが遅い子は掃除の時間になっても食べてましたが、今は違いますね。

 

子供に栄養補給目的でサプリを与えるなら

原料

サプリメントはしっかり選ばないと、添加物だらけで栄養素は僅か、しかも、原料は化学合成由来というサプリメントも世の中には多くあります。

「ビタミン B1」とか「VB1」など、栄養素の名称が直接書いてあるものは、原料が合成であるということです。

天然由来の原料を使用した場合には、大豆油(ビタミンE含有)や、酵母(ビタミンB1含有)など、食べ物に近い名称が並ぶことになります。

 

添加物

また残念ながら、サプリメントは添加物を使わずに作ることはできません。

食品に使用する添加物は安全性が確認されていますが、組み合わせや量によっては有害性もあり、できる限り摂らない方が良いことは言うまでもありません。

市販のサプリメントを見ると、 7 割以上が栄養素以外の添加物という商品も多く見かけます。

 

安全基準

製造工場が健康食品GMP基準であることや、日本国内の工場で作っていること、さらには、原料の安全性データの有無も、品質を判断する重要な情報になります。

最近は、健康食品業界でもコストの安い中国製のサプリメントや原料が多く出回っています。

 

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1.医師の選ぶサプリメントの条件①
2.医師の選ぶサプリメントの条件②
3.そもそもサプリメントとは?
4.サプリメントに期待される役割
5.サプリメントの性能の見分け方
6.サプリメントでよくある質問
です。

院長
皆さんの登録をお待ちしています。

 

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