地域包括ケアのための多職種勉強会
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昨夜は松阪市健康福祉部高齢者支援課主催による「松阪市地域包括ケア推進のための第7回多職種勉強会」に仕事の後で参加してきました。
私も松阪地区医師会の理事になってから参加させて頂いていますが、会を重ねるごとに参加者が増えているような気がします。
今回は応募者多数とのことで急遽会場が変更となっています。
参加職種も医師・歯科医師・薬剤師・看護師・PT・OT・ST・保健師・MSW・ケアマネ・介護職・栄養士・社会福祉士・施設管理者と多士済々です。
今回のテーマは「元気高齢者を作る口腔からの予防~口腔からのフレイル予防~」とのことで最初1時間は4人の方による講演と後の1時間はグループワークでした。
グループワークでは各テーブルに歯科医又は歯科衛生士の方が司会担当としておられ行われました。
私のテーブルでは松阪地区歯科医師会の長井会長がおられたため、普段あまり聞くことの無い松阪市の訪問歯科や口腔ケアステーションのことについて演者による講演に解説を加えるような形で教えてもらいとても参考になりました。
普段患者様の診察をする時に医師はなかなか口の中まで診ることがなく、ついつい看護師・介護士・家族又は本人による口腔ケアにお任せしています。
看護師・介護士・家族又は本人が必ずしも口腔ケアの知識があるわけではないので自己流となりがちです。
私自身も歯科へ半年に1回は歯科検診に行ってその際にブラッシング指導を受けて帰ってきますが、しばらくするとつい自己流の磨き方に戻ってしまいます。
在宅患者様(特に誤嚥性肺炎のリスクが高い方)は口腔ケアが大事ですが、口腔のことは訪問歯科の先生にお任せというのではなく、訪問歯科衛生士による定期ケアと同時に看護師や介護士、家族様もその際に磨き方の指導を受けることで日々正しい口腔ケアを提供でき、しいては誤嚥性肺炎予防になると感じました。
医師の所へは看護・介護スタッフからなかなか口の中の状態については報告が無いため、医師から訪問歯科の依頼へとなかなか繋がらないのが現実です。
今後は患者様の状態観察項目の中の一つに口の中が清潔かどうかも加えることが必要と実感した2時間でした。
今回は当院からは私と有料老人ホームの管理者の2名しか参加しませんでしたが、当院でも多職種の方が働いているため今後こういった勉強会への参加を促していこうと思います。
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