ヒノキ花粉症の予防と治療薬 ~ヒノキ花粉はスギより強力!~
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ヒノキ花粉の飛散量が非常に多いです
2018年はヒノキ花粉の飛散量が例年に比べて非常に多く、すでに例年の3倍以上に達しているらしいです。
最終的には5倍程度は飛ぶのではないかということです。
追記:2019年は昨夏が猛暑のせいで更に多いとの予報が出ています(-_-;)
5月上旬頃まで花粉症状に苦しめられます
ヒノキ花粉は例年3月末から5月のゴールデンウイーク頃まで飛散します。
スギ花粉症の人はヒノキ花粉にも交差反応性を示すことが多いです。
つまり敏感でひどい人は2月中旬から5月上旬頃まで花粉症状に苦しめられることになります。
交差反応性とは抗原として認識されたあるタンパク質(今回はスギ)によく似た構造を持つ別のタンパク質(今回はヒノキ)が体内に侵入すると、最初に作られた抗体とよく似た抗体が作られます。
そして2つの抗体がどちらのタンパク質(抗原)にも同じように反応するようになります。
これによって、アレルゲンに似た構造を持つ別の物質がアレルギー発症の原因となりえます。
例えば、以下のような交差反応が知られています。
- カバノキ科の花粉とバラ科の果物(リンゴ、モモ、サクランボなど)
- マメ科、イネ科の花粉とウリ科の果物(メロン、スイカなど)
- ヨモギの花粉とセリ科の野菜
ヒノキ花粉症は花粉が少量飛散でも強力で咽頭症状が強い
ヒノキ科花粉症はスギ花粉症と同一のように考えられています。
しかしスギ花粉症とは異なる鼻眼以外の症状を呈します。
特にヒノキ科花粉症においては咽喉頭症状が強く出ます。
元々ヒノキ花粉症はスギ花粉症に比べて少量飛散でも症状が強く出やすいのが特徴です。
なぜならヒノキ花粉はスギ花粉より粒子が小さいためです。
鼻から入って喉にまで到達し、喉のかゆみや痛みを覚えたり、咳が出ることが多くなります。
ヒノキ花粉症の予防
ヒノキ花粉によるアレルギー性鼻炎の症状を緩和するなら予防内服がお勧めです。
基本的な治療はスギ花粉症と同じです。
特に重症鼻閉型の人は発症すると鼻が詰まり呼吸が苦しくなります。
アレルギー性鼻炎ガイドラインで重症鼻閉型には抗ヒスタミン薬+抗ロイコトリエン薬+点鼻ステロイドが推奨されています。
ただし抗ロイコトリエン薬は即効性がありません。
効き出すのに約2週間程かかります。
初期治療をすると症状が出始めるのが遅くなり、ピーク時でもかなり症状が抑えられます。
ヒノキ花粉症は薬の効きがいい?(あくまで私感です)
私自身も重度のスギ・ヒノキ花粉症持ちですが、逆に薬がよく効くのもヒノキ花粉症のような気がします。
花粉が飛ぶシーズンも毎週末ゴルフ場に行っていますが、スギ花粉の時期は内服+点鼻薬+小青竜湯の屯用でも鼻汁が出てきます。
しかしヒノキ花粉の時期には同じ治療をしていればほぼ無症状で過ごせます。
いずれの時期もマスクをするとサングラスが曇るため、マスク無しで一日過ごしてます。
このためかなりの花粉量を吸入しているはずですが、先週末は鼻汁症状なく過ごせました。
でも喉のイガイガ感は消しきれません。
更にステロイド吸入まですれば消失するとは思いますが、ゴルフに行く日にしか喉の症状が出ないのでそこは我慢です。
昨年と違うのは内服薬をザイザルからデザレックスへ変更しました。
確かに眠気が減ったような気がします。
花粉症の治療は簡単で安くなりました
最近の花粉症治療は1日1回製剤が多くなり、寝る前に内服とステロイド点鼻を一緒にすることで一日中結構快適に過ごすことができます。
抗アレルギー薬も眠気が出にくくなり、高価であった抗ロイコトリエン薬も既にジェネリック医薬品が発売されました。
これでかなり自己負担が軽減されるようになりました。
OTC薬で無理に頑張るより、ぜひ医療機関での治療をお勧めします。
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