熱中症予防に何を飲む? シーンに応じた水分補給のまとめ
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テレビのCMを見ていると「熱中症予防には~」、「スポーツで汗をかいたら~」などの宣伝文句が耳にします。
熱中症予防に効く飲み物は?
熱中症予防に水分補給が大切なのは当たり前です。
実は失われた水分の状態に応じて、飲み物に入っている成分を使い分けた補給が実は効果的です。
水道水
食事や薬の内服など。日常使用です。
汗には塩分も含まれており塩分を一緒に摂取しないと塩分不足となり低ナトリウム血症を来します。
低ナトリウム血症の症状
一般的には軽度の低ナトリウム血症で軽度の疲労感がみられます。
中等度の低ナトリウム血症では頭痛や嘔吐、食欲不振、精神症状が加わります。
高度の低ナトリウム血症では昏睡や痙攣(けいれん)等が起きてきます。
※精神症状や痙攣がみられるような重症の低Na血症では急速なNaの補正が必要となります。救急車で搬送されるレベルです。
ミネラルウオーター
スポーツ後の水分補給には硬水のものを飲むとカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分補給に適しています。
日本人は硬水を飲み慣れておらず、胃腸に負担をかけやすいこともあるので、運動後の硬水での水分補給は数回にわけてこまめに取りましょう。
参考:ミネラルウオーターの硬度
●軟水(~100)
- 六甲のおいしい水(32)
- クリスタルガイザー(38)
- いろはす(29.1~43)
- ボルヴィック(60)
●中硬水(100~300)
- エビアン(291)
● 硬水(301~)
- ヴィッテル(315)
- コントレックス(1551)
緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー
カフェインによる利尿作用があるため脱水予防には適していません。
麦茶
麦茶は、焙煎した大麦を煎じたお茶です。
茶葉から作られるお茶とは違い、麦茶にはカフェインは含まれていません。
麦茶もミネラル分を多く含み運動後の水分補給に向いています。
スポーツドリンク
日常生活から運動、入浴後など。
物によっては糖分がたくさん含まれる物もあります。(ポカリスエットなど)
糖尿病の方は注意が必要です。
経口補水飲料
入浴後や運動時の熱中症予防に使用です。
塩分がスポーツドリンクより多めです。
アクアソリタが当てはまります。
ORS(経口補水液)
経口補水飲料より塩分濃度が高いです。
OS-1、アクアサポートが当てはまります。
下痢・嘔吐時や多量に汗をかき、塩分が多量に失われた時に使用します。
塩分濃度が高く、飲みすぎると塩分多量摂取となり特に高血圧の方は注意が必要です。
1日500~1000mlまでにしましょう。
100mlあたりの成分比較表 | ||||
商品名 | OS-1(大塚) | アクアサポート(明治) | アクアソリタ(味の素) | ポカリスエット(大塚) |
カロリー | 10Kcal | 9Kcal | 7Kcal | 25Kcal |
ナトリウム | 115mg | 115mg | 80mg | 49mg |
カリウム | 78mg | 78mg | 78mg | 20mg |
ブドウ糖 | 1.8g | 2g | 砂糖+ブドウ糖 | 砂糖・ブドウ糖液 |
OS-1、アクアサポートはナトリウム量が多いのが分かるかと思います。
アクアサポートはリンゴ味になっており、OS-1の塩味が苦手な人にはお勧めです。
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