認知症とてんかん発作は似ています
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。
また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。
地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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てんかん発作というと子供の病気のイメージが強いですが、実は高齢者にも多いです。
高齢者にもてんかん発作は多い
原因不明の子供のてんかんと異なり、高齢者では脳血管障害や認知症による脳萎縮が原因となる症候性てんかんが多いです。
また、てんかん発作を繰り返すことで認知機能の低下を来すこともあります。
見逃せない疾患ですが、認知症によるものと思われて放置されている状態の方も意外と多いと思われます。
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高齢者のてんかんの症状
てんかん症状も子供のガクガクとしたけいれん(全般化発作)ではなく、過剰な電気的興奮が脳の一部に限定されて起こる部分発作が多いです。
意識がはっきりしている単純部分発作と、意識障害が伴う複雑部分発作に分けられます。
単純部分発作は本人に意識があるため、発作の始まりから終わりまで、症状をすべて覚えています。
複雑部分発作は意識が徐々に遠のいていき、周囲の状況がわからなくなるような意識障害がみられる発作で、患者さん本人には記憶障害がみられます。
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部分発作を放置すると
しかし部分発作を放置し何度も繰り返すと二次性全般化発作へと移行します。
脳への障害を来すこととなるため、疑わしいと思ったら神経内科での精査及び抗てんかん薬の服用が必要です。
当院でも疑わしい症例は連携している総合病院の脳神経内科へ紹介をさせて頂いています。
参考サイト:てんかんinfo
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