三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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6月14日は認知症予防の日。現在可能な認知症予防策について。

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

認知症予防の日は「認知症予防の大切さをより多くの人に伝えること」を目的として、日本認知症予防学会が制定しました。

日付は認知症の大きな原因であるアルツハイマー病を発見したドイツの精神科医アロイス・アルツハイマー博士の誕生日(1864 年 6 月 14 日)に由来しています。

 

認知症の予防について

今の所、認知症を100%予防する方法もありませんし、認知症を治す薬もありません。

あるのは、認知症の進行速度を抑える薬だけです。

院長
いくつかの製薬会社が多額の研究費を費やして認知症の治療薬を開発していますが、今の所ありません。

それでも多くの研究により、認知症予防に有効だと考えられているいくつかの具体的な方法はあります。

 

1. 運動

アルツハイマー型認知症の発症と強く関連する因子として運動不足が挙げられます。

運動によって認知機能の低下抑制、記憶力の向上、脳萎縮の進行抑制効果が期待できる可能性があります。

 

2. 栄養

ビタミンD、 ビタミンC、 ビタミンE、葉酸、ビタミンB12、 オメガ3系脂肪酸、緑茶などは認知症リスク低下と関連があると言われています。

 

3. 生活

「プラス思考」は脳が健全に保たれるため、認知症を心配しながら生きるよりも毎日楽しいことを見つけて前向きに生きるのがよいです。

院長
うつ症状からひきこもり、結果的に認知症となった方を何人も見てきました。

 

認知症のリスク要因

1. 加齢

認知症は高齢になるほど増加し、5年長生きするごとに倍増していくと言われています。

長生きすることは認知症のリスクということになりますが、誰しも認知症にならずに長生きしたいと思うはずです。

そのため、「認知機能低下のスピードを緩め、認知症発症を先延ばしする」認知症の予防が重要だと考えられます。

 

2. 糖尿病

アルツハイマー病にはインスリンが関わっていることが分かってきました。

脳の神経細胞のエネルギー源のほとんどは糖で、脂肪などは使われません。

そのため、脳神経細胞は常に糖を取り込まなければならないが、そのときに必要な働きをするのがインスリンです。

最近の研究では、アルツハイマー病の人の脳では、(糖をエネルギーに変換する)グリア細胞へ働きかけるインスリンが不足してしまい、グリア細胞は血液中の糖を取り込めなくなってしまうことが分かってきています。

インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」も、認知症の進行に影響していると考えられています。

 

3. 喫煙

喫煙は脳の動脈硬化を促進します。

動脈硬化が進めば脳梗塞の発症リスクが高くなり、血管性認知症にもなりやすくなります。

これは糖尿病にも当てはまります。

 

4. その他

若年期の教育が少ないこと、中・高年期の生活習慣病(高血圧、脂質異常症)などには認知症のリスクがあるとされてます。

 

認知症には色々な種類があります

認知症とは、『一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態』のことをいいます。

認知症の原因で最も多いのはアルツハイマー型認知症で、次いで多いのが血管性認知症です。

その他にレビー小体型認知症があり、この3つを「3大認知症」といいます。

 

アルツハイマー型認知症

βアミロイド蛋白からなる老人斑、リン酸化されたタウ蛋白からなる神経原線維変化を病理学的特徴とする脳の変性疾患です。

 

脳血管性認知症

老化や生活習慣病の進行によって脳の血管壁がもろくなった結果、血管が詰まって梗塞を起こしたり、破れて出血を起こすことで認知機能が悪化します。

脳血管性認知症の原因は虚血性心疾患(心筋梗塞など)や脳卒中の場合と同じく動脈硬化が本質的な原因であり、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などとの関連が深いです。

 

 

レビー小体型認知症

αシヌクレインというタンパク質が集合して水に溶けにくくなり、神経細胞の中でレビー小体という塊が作られ神経細胞の働きが悪くなることで、認知症、歩行障害、幻視などが現れます。

αシヌクレインの蓄積だけが観察される「純粋型」と、アルツハイマー病の変化を伴う「通常型」に分類されます。

 

サプリメントで物忘れ対策

栄養の所で解説した「ビタミンD 、 ビタミンC 、 ビタミンE 、葉酸、ビタミンB12、 オメガ3系脂肪酸、緑茶」にはサプリメントもあります。

今回は緑茶のサプリメントを紹介します。

 

スマート抹茶(有機)

一般的に緑茶といえば浸出液を飲みますが、それでは茶葉の栄養素のうち水(お湯)に溶け出したものしか摂取することができません。

しかし、抹茶は茶葉を丸ごと摂るため茶葉の栄養素を余すことなく補給できます。

抹茶に多く含まれる栄養素には、ベータカロテンビタミンEビタミンKビタミンB群ビタミンCカリウムカルシウムマグネシウム食物繊維などがあります。

有機緑茶は緑茶(荒茶)の生産量のうち 3.4%程度しかありません。

抹茶は緑茶の1種ですが、緑茶の中での抹茶の生産量2.4%程度しか作られていません。

単純計算だと、日本国内で生産される緑茶(荒茶)のうち有機抹茶の占める割合は0.08%となります。

 

スマート抹茶(有機)の使い方

抹茶なのでパウダー状になっており、そのままお湯や水に溶いてホットやアイスで飲んでも苦みの中に甘みのある美味しいお茶になります。

その他にアイスクリームにかけることで抹茶アイスとしても楽しめます。

 

スマート抹茶(有機)に興味のある方は、ブログトップの「サプリメント外来の申し込み」をクリックし申し込み頂くか、または外来にて「スマート抹茶(有機)」を購入希望と伝えてください。

メーカーへ注文させていただきます。

値段は2g×15包装で2,000円(税抜)です。

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