三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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ダイエットに使える漢方薬3選〈防風通聖散・大柴胡湯・防己黄耆湯〉

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

「痩せる薬はありませんか?」と時々聞かれます。

でも薬を飲むだけで健康的に痩せるというのは無理です。

太ってしまったのは大抵何かしらの原因があります。

その原因を取り除きつつ、漢方薬を正しく使うことが「漢方薬でダイエット」です。

 

肥満に使う漢方薬

漢方薬は「証」が合うと効果を発揮します。

しかし「証」が合わないと副作用だけがでて、思ったような効果が得られません。

「証」とは何か漢方は、患者を「虚証」「実証」という2つのタイプに分類して、処方を考えます。

ざっくりとした分類ですがイメージとして

  • 力があってがっしりしている堅太りタイプの人は「実証」
  • 体力があまりない水太りタイプは「虚証」

 

ポッコリお腹で便秘気味なら 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

 

 

実証で、腹部に脂肪がたまったぽっこりお腹で、便秘がちな人には、防風通聖散が向いていることが多いです。

防風通聖散は18種類の生薬からなる漢方薬であり、お腹の脂肪を落として肥満症を改善する医薬品として利用されています。

含まれている生薬

黄芩(オウゴン)、川芎(センキュウ)、甘草(カンゾウ)、当帰(トウキ)、桔梗(キキョウ)、薄荷(ハッカ)、石膏(セッコウ)、防風(ボウフウ)、白朮(ビャクジュツ)、麻黄(マオウ)、大黄(ダイオウ)、連翹(レンギョウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)、山梔子(サンシシ)、滑石(カッセキ)、芍薬(シャクヤク)、無水芒硝(ムスイボウショウ)

 

その作用メカニズムは、脂肪細胞を活性化することで、お腹についてしまった脂肪を分解・燃焼する事が明らかとなっています。

脂肪肝に肥満を合併している方にも有効です。

 

また、防風通聖散には便秘改善作用もあり、便通が良くなる効果が期待できます。

防風通聖散の便通改善効果は効き目のサインにもなり、体重管理に取り組むきっかけに繋がります。

院長
自費診療となりますが、糖尿病治療に使うSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬と併用するとより効果的です。

 

みぞおちに圧迫感があり肩こりもある 大柴胡湯(だいさいことう)

 

 

比較的に体力がある実証の人で、みぞおちに張るような圧迫感があり、肩こりや耳鳴りなどの症状があって、便秘気味な人は、大柴胡湯が向いています。

含まれている生薬

柴胡(サイコ)、大棗(タイソウ)、半夏(ハンゲ)、枳実(キジツ)、黄芩(オウゴン)、生姜(ショウキョウ)、芍薬(シャクヤク)、大黄(ダイオウ)

 

食事の中の脂質は、小腸から吸収されて、肝臓で脂質が分解され、血液にのって全身の様々な組織に届けられます。

肝臓の代謝機能が低下して脂質を分解できないと、余分な脂質が血液に入り込んでしまいます。

大柴胡湯は、食べたものをエネルギーに変える「代謝」の働きを助けます。

食事で摂取した脂質の吸収を抑え、肝臓でしっかり燃やし、大腸で素早く排出する、この代謝のサイクルをうまく回してくれるのです。

 

  • 食欲にムラがあり、極端に食べたり飲んだりしてしまう。
  • ストレスがあり、胸部やわき腹が張った感じがする。

といった方に処方します。

 

水太りでむくみ気味、疲れやすい 防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)

 

 

疲れやすい虚証の人で、色白で筋肉に締まりがなく、むくみやすい水太りタイプの人には、防己黄耆湯が向いています。

含まれている生薬

黄耆(オウギ)、大棗(タイソウ)、防已(ボウイ)、甘草(カンゾウ)、蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)、生姜(ショウキョウ)

 

代謝に必要なエネルギーは食べ物から摂取します。

食べ物を消化しエネルギーにするには、消化・吸収・運搬・排泄など消化器系の働きがとても大切です。

代謝が悪いとエネルギーがきちんと作られなくなり、からだが疲れやすくなり、動くのが億劫になります。

そのため筋力が弱くなり基礎代謝が低下しがちになります。

エネルギーが身体にめぐらなくなるため、さらに疲れやすい身体になります。

最終的に摂取したエネルギーが余り、脂肪となって溜まってしまいます。

 

食べないのに太る」ことになってしまいます。

 

胃腸の機能が低下しているので食欲はあまり無いのに、間食が多く、消化に時間のかからない糖質(つまりスイーツ)が好きになりがちです。

このため、代謝が落ちると肥満につながる場合があります。

「食べないのに太る」というのは、体のエネルギーを使う力が弱まっているからです。

 

  • あっさりした食事や甘いものが好き。
  • 筋肉にしまりがなく、ぽっちゃりしている。

という方に防己黄耆湯を処方します。

 

まとめ

防風通聖散は内臓脂肪に対して効きます。

防己黄耆湯は皮下脂肪に対して、その蓄積を抑制する効果がみられます。

大柴胡湯は血糖値や中性脂肪を抑制する効果があります。

お腹ポッコリには防風通聖散むくみやすい人には防己黄耆湯代謝を上げたい人には大柴胡湯

 

最後に

食事療法と運動療法をせずに、漢方薬を服用するだけでは痩せません。

漢方薬はあくまでもダイエットを補助する薬です

院長
何を食べるべきか、どんな運動をしたらいいか分からない時は相談してみてください。

 

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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