三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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糖尿病治療で10キロ痩せて薬を止めることができた人に共通すること

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

院長
今回のブログとは関係ありませんが、Instagramのフォロワーが1万人を超えました!

糖尿病を中心に役立つ内容を投稿しているので、ぜひフォローお願いします。

 

この半年ほどで糖尿病治療において、10キロほど減量し、薬を止めて食事・運動療法のみとなった方を2人経験しました。

2人ともHbA1cが8%前後で無治療で5年ほど経っており、メタボな体型でした。

院長
BMIでいえば、27~28くらいでした。

 

しかし、2~3ヶ月でHbA1cが5%後半となり、薬を止めています。

この2人に共通する点があるので解説します。

 

医師の指示を守った

2型糖尿病は生活習慣病です。

遺伝も関係はありますが、私は遺伝は1/3、生活習慣が2/3ぐらい関係していると思います。

糖尿病で医師の指示というと

  • 運動習慣を持つ
  • 食べ過ぎない
  • 薬を正しく毎日飲む

といったところが最低限の指示ですが、これが出来ていない人が多いです。

 

運動習慣について

できるだけ毎日運動することが望ましいです。

今回薬を止めることができた方は、毎日最低1時間のウォーキングをしていました。

ウォーキングは簡単なことですが、毎日続けることは大変です。

痩せるために大事なのは「摂取カロリー<消費カロリー」となることです。

リバウンドしない太りにくい身体を作るためには筋トレも必要になりますが、筋トレ自体はそれほどカロリーを消費しません。

日々の有酸素運動でカロリー消費が大切です。

 

食事療法について

まず食事内容の見直しです。

2型糖尿病を発症するのは、それなりの食習慣があります。

  • 間食が多い。
  • 糖質過多な食事。
  • 朝ご飯を食べない。
  • 夕食後すぐに寝る。
  • 満腹になるまで食べる。

といった食習慣です。

今回の2人は、間食にスナック菓子などは止めました。(どうしても食べたい時は低糖質の物を少量です。)

ご飯も白米の量を減らし、ご飯の前に野菜や海藻類を食べていました。

もちろん3食規則正しく食べることもしています。

 

内服を毎日忘れず服用する

今回の2人に使用した薬はSGLT2阻害薬のみです。

 

2人ともメタボ体型のため、痩せることも期待してSGLT2阻害薬を投与しました。

SGLT2阻害薬は痩せますが、3Kg程度しか痩せないことが多いです。

2人とも10㎏以上痩せたため、やはり食事・運動療法の効果が大きいと考えます。

 

しかし薬を毎日飲むことすらもなかなかしていない方が糖尿病治療では残念ながらいます。

 

薬が不要となった=糖尿病が治ったではない!

糖尿病治療をしていると、時々「糖尿病は治りますか?」と聞かれることがあります。

結論から言いますと、「糖尿病は治りません!」

例え、薬が不要となっても食事が元に戻ったり、運動を止めると再び血糖値は上昇してきます。

糖尿病治療の目標は血糖値を下げるというだけでなく、糖尿病による合併症を防ぎ、生命予後を改善することです。

血糖値を正常に保ち続けることで、合併症による透析導入や失明を予防できます。

糖尿病治療は薬は不要となっても、食事・運動療法の継続により一生続きます。

 

2人の治療を振り返って

今回の2人が食事・運動療法を続けられたのは、食事や運動内容、体重を毎日記録していたことも関係があります。

毎日記録すると、治療効果がよりはっきりします。

それが治療を続けるモチベーションにもつながります。

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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