乾燥肌向け漢方薬6選とヘパリン類似物質で冬の乾燥肌の保湿対策!
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乾燥肌の原因
1. 冬の乾燥した空気や暖房
空気が乾燥する冬は、いつもは健康な肌でもカサカサの状態になりやすくなっています。
室内のエアコンも、乾燥肌を引き起こす原因になります。
2.過労やストレス
過労やストレスは、自律神経の調子を崩す原因となります。
自律神経の不調により血行が悪くなったり、腸の働きが低下したりして、肌のトラブルを引き起こします。
3. 偏食による栄養不足
偏食も、乾燥肌の原因となります。
肌に良い「必須脂肪酸」や「カロテン(ビタミンA前駆体)」などの栄養素が不足することで、肌トラブルの原因となります。
4.入浴
入浴後20〜30分で、肌は入浴前より乾いた「過乾燥」状態になります。
入浴後の過乾燥には、入浴時の大きなリスク「洗うリスク」と「つかるリスク」が関係しています。
1.洗うリスク
からだを洗う時に、タオルやボディブラシなどによる摩擦刺激で角層の表面が傷が付きます。
そうすると肌のバリア機能が破壊され、天然保湿因子が溶け出して、水分が蒸散しやすい状態になってしまいます。
ナイロンタオルでゴシゴシと洗うのは一番まずい行為です。
2.つかるリスク
お湯につかると、角質は水分を含んで膨張し、通常は隙間なく並んでいた角質に隙間ができてしまいます。
そこからも天然保湿因子が溶け出します。
ますます肌の水分が蒸散しやすい状態になってしまいます。
乾燥肌になると痒くなる理由
皮膚は、表皮と真皮、皮下組織という3つの層からできています。
表皮の一番外側にあるのが角層で、水分を豊富に含んでいます。
真皮には、表皮に栄養や酸素を運ぶ毛細血管が張り巡らされています。
表皮と真皮には痛みやかゆみなどを感じる知覚神経が伸びています。
毛糸のセーターを着るとチクチクしてかゆくなるのは、この知覚神経の末端が刺激されるためです。
皮脂の欠乏や発汗の低下などによる角層の乾燥が生じると、外部の刺激から皮膚を守るバリア機能が失われます。
そうして知覚神経が刺激を受けやすくなり、かゆみが生じやすくなります。
乾燥肌対策に日常生活でできる5つのこと
1. 薬を正しく使う
皮膚にうるおいを与えるぬり薬や、かゆみや湿疹を抑えるぬり薬や飲み薬などがあります。
薬は医師・薬剤師の指示をよく守り、正しく使いましょう。
2. ゴシゴシ洗わない
皮脂を擦りすぎないことが大切です。
お風呂に長く入りすぎたり、ナイロンタオルなどを使ってゴシゴシ洗いすぎないようにしましょう。
3. 皮膚のうるおいを保ちましょう
皮膚にうるおいを与えるぬり薬を朝晩2回ぬりましょう。
特に入浴後15分以内が効果的です。
4. 部屋の乾燥に注意
部屋の空気が乾燥すると、皮膚の乾燥やかゆみもひどくなります。
加湿器などを使って部屋の湿度を保ちましょう。
目安は湿度40~60%です。
5. 痒くても掻かない
掻くと症状がひどくなります。
できるだけ掻かないようにしましょう。
また、掻いた時に皮膚を傷つけないように爪は短く切りましょう。
6. 刺激の少ない肌着に
皮膚を刺激すると、かゆみがひどくなります。
乾燥肌の肌着は、なるべく肌にやさしい綿性品がお勧めです。
乾燥肌治療に使われる漢方薬6選
黄連解毒湯 (おうれんげどくとう) | 体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色が赤く、いらいらして落ち着かない傾向のある方の湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみなど |
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消風散 (しょうふうさん) | 体力中等度以上で、かゆみが強くて分泌物が多く、 ときに局所の熱感がある方の湿疹・皮膚炎、蕁麻疹など |
当帰飲子 (とうきいんし) | 体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥する方の湿疹・皮膚炎、かゆみなど |
六味地黄丸 (ろくみじおうがん) | 体力中等度以下で、疲れやすい方のかゆみ、むくみなど |
牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん) | 体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすくむくみがある方のかゆみ、しびれなど |
真武湯 (しんぶとう) | 体力虚弱で、冷えがあって、疲労倦怠のある方の湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみなど |
(引用:http://www.tsumura.co.jp/kampo/nayami/hifusouyou01.html)
乾燥肌に使う医薬品と市販品
昨年、ヘパリン含有物質でアトピー性皮膚炎などによる皮膚乾燥の治療薬「ヒルドイド」が美容目的で使用されていることで問題になりました。
大手企業の健康保険組合で作る「健康保険組合連合会」(健保連)が昨年9月に公表した報告書で、こうした実態を指摘、ヒルドイドを単独で処方する場合は保険の適用から外すことなどを提言されました。
しかしアトピー性皮膚炎の患者さんたちから声もあって最終的には単独処方でも保険適用外にはなりませんでした。
但し、処方量制限が付き、1ヵ月に200gまでの処方となりました。
敢えて保険診療で入手しなくてもドラッグストアで同様の製品が売っています。
「Saiki」、「ヒフメイド」、「ヘパソフト」は医療品と同様にヘパリン類似物質が使われています。
ローション、クリーム、軟膏タイプがあるため部位等に応じて使い分けることができます。
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