三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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新型コロナウイルス予防で高齢者が気を付けることとは

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

新型コロナウイルス感染予防のため、不要不急の外出を控えたり、リモートワークを導入する企業が増えたりしています。

終息のめどがつかないため、先の見えない自粛生活による不活動が社会に広がっています。

日本老年医学会では高齢者として気をつけたいポイントをポスターで作成しました。

 

自宅でも運動をして動かない時間を減らしましょう!

院長
当院のリハビリでもコロナウイルス感染を危惧して休まれる方がいますが、自宅で身体を動かしているか心配です。

 

高齢者が「動かないこと(生活不活発)」はフレイルにつながります。

フレイルとは高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態です。

詳しくはこちらの記事で解説しています。⇒フレイルは早期発見・早期治療が大切

 

日本老年医学会によると下記のように述べています。

出典:日本老年医学HP

市民の皆様へ

新型コロナウイルス感染症は、高齢者や基礎疾患がある方は重症化しやすいことが明らかになっています。
自分自身を守るために手洗いを中心とする感染予防が必要です。
また、人が多く集まる場所を避けることなどが言われており、家に閉じこもりがちになりますが、高齢者にとっては合わせて「動かないこと(生活不活発)」による健康への影響が危惧されます。

「生活不活発」により、フレイル(虚弱)が進み、心身や脳の機能が低下していきます。
動かない時間を減らし、自宅でもできるちょっとした運動でフレイルを予防しましょう。

日本老年医学会では、先の見えない自粛生活でのフレイル予防について一般向けにポイントをまとめました。ご覧いただき、フレイルを予防し、抵抗力を下げないようにしましょう。

 

生活不活発になると身体や頭の働きが低下します!

コロナウイルス感染が怖いからといって、

  • ずっと家に閉じこもる
  • ずっとテレビを見ている
  • ぼ~っとしていたり食事もたまに抜かしてしまう
  • 誰かと話すことも少ない
  • 一日中寝ている

こうした日々が続くと、フレイルは簡単に進行します。

 

フレイルになると、体の回復力や抵抗力が低下します。

そして疲れやすさが改善しにくくなり身体がだるくなります。

余計に歩くことや身の回りのことなど生活動作が行いにくくなって、感染症も重症化しやすくなります。

院長
2週間の寝たきりにより失う筋肉量は7年間に失われる量に匹敵するとも言われます。

 

フレイルにならないために自宅でできること

日本老年医学会がアドバイスする生活不活発への対策を紹介します。

一般社団法人老年医学会

● 座っている時間を減らしましょう

 その分、立ったり歩いたりする時間を増やすことも重要。テレビのコマーシャル中に足踏みしてみるなど身体を動かそう。

● 筋肉を維持しましょう

 関節も固くならないように気を付けてラジオ体操のような自宅でできる運動でも、筋肉の衰え予防に役立つ。スクワットなど足腰の筋肉を強めるレジスタンス運動も有効だ。

● 日の当たるところで散歩くらいの運動を心掛けましょう

 天気が良ければ、屋外など開放された場所で身体を動かそう。散歩はお勧めだ。ただし、人混みは避けよう。

● こんな時こそ、しっかりバランス良く食べましょう

 多様性に富んだ食事を3食欠かさず食べることを意識する。しっかりバランス良く食べて栄養をとり、身体の調子を整えよう。免疫力を維持することにも役立つ。さらに身体(とくに筋肉)を作る大切な栄養素であるタンパク質をしっかりとることが大切だ。
※食事の制限を受けている人はかかりつけ医の指示に従ってください。

● 毎食後、寝る前に歯を磨きましょう

 お口を清潔に保つことが、インフルエンザなどの感染症予防に有効。毎食後、寝る前の歯磨きを徹底しよう。義歯の清掃もとても大切だ。

● お口周りの筋肉を保ちましょう

 お口の不活動も問題になる。おしゃべりも大切だ。一日3食、しっかり噛んで食べよう。噛める人は意識して少し歯ごたえのある食材を選ぶことも大切。自粛生活で人と話す機会が減り、お口の力が衰えることも。電話も活用し、意識して会話を増やそう。鼻歌を歌う、早口言葉もお勧めだ。

● 孤独を防ぐ

 近くにいる者同士や電話などを利用した交流を高齢者では人との交流はとても大切。外出しにくい今の状況こそ、家族や友人が互いに支え合い、意識して交流しよう。ちょっとした挨拶や会話も大切。新型コロナウイルス感染症に関する正しい最新情報の共有も、トラブルや不安の解消にもつながる。

● 買い物や生活の支援

 困ったときの支え合いを食材や生活用品の買い物、病院への移動などに困った際に、助けを呼べる相手をあらかじめ考えておこう。事前に話し合っておくことが大切。

最後に

新型コロナウイルス感染を怖がって閉じこもることで要介護状態になったり、感染症にかかりやすくなっては本末転倒です。

正しく怖がり、フレイルにならないようにしましょう!

院長
当院のリハビリは診察室(1階)とは別フロア(2階)となっています。

また、定期的にリハビリ器具の消毒、喚起を行い感染対策を行っています。

 

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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