上部消化管内視鏡(胃カメラ)の機械が新しくなりました!

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5月より当院の上部消化管内視鏡の機械が新しくなりました。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)で、オリンパスのカメラシステム「EVIS EXERA III(イーヴィス エクセラ スリー)」と、細いカメラ「GIF-H190N」を導入しました。
オリンパス社製の新型内視鏡セットである(EVIS EXERA III / GIF-H190N)で検査を受ける3つの大きなメリットを解説していきます。
胃カメラと聞くと、「つらそう」「苦しそう」といった不安を感じる方も多いかもしれません。しかし、医療技術の進歩により、検査は以前よりもずっと快適で、しかも格段に精密になっています。特に、オリンパスの「EVIS EXERA III」と「GIF-H190N」という組み合わせは、患者さんにとって多くのメリットがあります。
メリット1:検査中の苦痛が大幅に軽減される
一番のメリットは、検査のつらさが少ないことです。
- 鼻から入れるから「おえっ」となりにくい GIF-H190Nは、鼻から挿入するために開発された非常に細いカメラ(経鼻内視鏡)です。先端部の太さはわずか5.4mmしかありません。口からカメラを入れると、どうしても舌の付け根に触れて「おえっ」という強い吐き気(咽頭反射)が起こりがちですが、鼻からであればその心配がほとんどありません。多くの方が、想像していたよりも楽だったと感じられます。
- 検査中に会話ができる安心感 口がふさがれないため、検査中に医師や看護師と普通に会話ができます。「ちょっと苦しいです」「これは何ですか?」など、気になることや不安なことをその場で伝えられるため、安心して検査に臨むことができます。
メリット2:微小な病変の発見率が高まる
楽なだけでなく、検査の精度が高いことも非常に重要なポイントです。
- 特殊な光(NBI)で、がんの早期発見につながる EVIS EXERA IIIには、「NBI(狭帯域光観察)」という特別な機能が搭載されています。これは、通常光では見えにくい、がん細胞に栄養を運ぶための微細な血管の集まりを、特殊な光を当てることでクッキリと浮かび上がらせる技術です。これにより、食道がんや胃がんなどのごく初期の段階、つまり「がんの芽」のような小さな病変を見つけ出す能力が格段に向上します。早期発見は、体への負担が少ない治療につながる最も大切な要素です。
- 細くても驚くほど鮮明なハイビジョン画質 GIF-H190Nは、鼻から入れる細いカメラでありながら、ハイビジョン画質に対応しています。そのため、食道や胃の粘膜の細かな模様や色の変化を隅々まで鮮明に観察することができます。これにより、より正確な診断が可能になります。
メリット3:検査時間の短縮が期待できる
EVIS EXERA IIIは、医師がスムーズに操作できるよう、様々な工夫が施されています。これにより、観察や処置が効率的に行えるため、結果として検査全体の時間が短くなることにつながります。患者さんの負担が少しでも早く終わることも、大切なメリットの一つです。
まとめ
オリンパスの「EVIS EXERA III」と「GIF-H190N」を組み合わせた検査は、
- 「苦痛が少なく、楽に受けられる」
- 「特殊な光と高画質で、初期のがんも見逃しにくい」
という、患者さんにとっての「快適さ」と「精密さ」を両立させた、非常に優れた検査方法と言えます。
胃カメラへの不安から検査をためらっている方も、このような進んだ医療機器を使っている医療機関であれば、安心して検査を受けていただける可能性が高いでしょう。ご自身の健康を守るために、ぜひ前向きに検査をご検討ください。
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