塩分の摂り過ぎは高血圧だけでなく、糖尿病の発症リスクも上昇する!
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こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
塩分の多い食事が、高血圧や体重増加の原因になり、心筋梗塞や脳卒中の危険性を上昇させることが、大規模な研究で確かめられています。
そして塩分の摂り過ぎが糖尿病を悪化させることを示した研究が相次いで発表されています。
塩分の摂り過ぎは糖尿病リスクを上昇させる
塩は血糖値に直接は影響しません。
しかし塩分を摂り過ぎると高血圧や体重増加の原因になります。
その結果、インスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性を引き起こします。
そして2型糖尿病のリスクを上昇させると考えられています。
すでに糖尿病の人は更に血圧の影響を受けやすくなっています。
糖尿病と高血圧を治療せず放置していると、心臓病や脳卒中、腎臓病などのリスクが上昇します。
糖尿病の食事療法の一環として塩分の摂取量を減らすことは大切です。
更に塩分を摂り過ぎている2型糖尿病の患者では、心血管疾患を発症するリスクが2倍に上昇するという研究も発表されています。
塩分を摂り過ぎないために
日本食は健康的な食事といわれています。
しかし塩、しょうゆ、みそといった調味料を多く使うため塩分の摂り過ぎになりやすいです。
日本食の長所を生かしつつ塩分を減らす4つの工夫を紹介します。
- 料理はうまみや香味、酸味をいかし、なるべく塩分を控えめにする。
- みそ汁はしっかりだしを摂り、具を多く入れてみその量を減らす。
- 刺身などしょうゆをつけて食べる食品も多い。しょうゆは少しだけつけ、つけた部分から食べるようにする。
- 麺類を食べるときは、塩分の多い汁を残す。
食事ガイドラインでは、塩分摂取量を1日6g未満に抑えることが推奨されています。
加工食品にも注意が必要
個々の食品に含まれている塩分量を意識することも大事です。
食品の塩分量は、包装に記載されている栄養成分表示から、「ナトリウム(g)×2.54」という食塩換算式で算出することができます。
特に気を付けたいもの
特に気をつけたいのはハムや練り物などの加工食品です。
ウインナーソーセージ(1本20g)に0.38g、ロースハム(2枚30g)に0.75g、かまぼこ(2枚30g)に0.75gの塩分がそれぞれ含まれます。
塩分量の多い食品を食べる量や頻度を減らす工夫が必要です。
まとめ
2型糖尿病では、食事を見直し、血糖コントロールを改善することが心血管疾患のリスクを減らすために重要です。
更に、塩分摂取量を減らすことで、糖尿病による危険な合併症の予防に役立つ可能性があります。
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