2019年の三重県のスギ・ヒノキ花粉予想と対策
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2019年の三重県のスギ花粉飛散量は非常に多い
昨夜はアレルギー性鼻炎治療の第一人者である、ゆたクリニックの湯田厚司先生の講演を聞いてきました。
それによると2019年の三重県の花粉の飛散量は「非常に多く」過去数番目の飛散となるかもしれないとのことです。
以前はスギ花粉の量は表年と裏年といって多い年の翌年は少ないと言われたりもしました。
最近は温暖化のため前年の夏の気温があてにならないそうです。
やはり確実なのは晩秋にスギの雄花を各地から取り寄せて、花粉の実り具合をみるのが一番とのことでした。
湯田先生によると
2019年度は雄花の着生が非常に良く、スギ花粉飛散がかなり多くなる予報です。
過去に大飛散した年にも劣らぬ飛散が予想されるとのことです。
平年より3倍程度、花粉飛散の多かった2018年度の2倍程度多くなる見込みとのことです。
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最近はヒノキ花粉症も増えています
もともとスギとヒノキは似ています。
スギはヒノキ科スギ属に分類されるので、どちらかと言えばヒノキ花粉症の一群がスギ花粉症というべきとのことでした。
ヒノキ花粉症があるのは西日本だけ
実はヒノキの木は西日本に集中してあるため、東日本ではスギ花粉が終わってしまうと話題にならなくなります。
花粉症対策もスギ一辺倒でヒノキは無視されています。
上記の記事にヒノキ花粉症の症状や治療について書いてあります。
ヒノキの厄介な所はスギと違い少量の花粉飛散でもスギ花粉の大量飛散と同等の症状が出ることです。
また、ヒノキに特徴的なのは「のどのイガイガ」といった咽頭症状が多いです。
3月から4月の喉が赤くない、咽頭痛はヒノキ花粉症を疑う必要があります。
湯田先生によるとヒノキ花粉の過去最大飛散も考えられるとのことです。
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新薬のルパフィンはデザレックスに抗PAF作用が加わったもの
両薬の構造式と体内での代謝をみるとルパフィンは分解されるとデザレックスと抗PAF作用のある部位とに分かれます。
デザレックスの部位は抗ヒスタミン作用があり、服用後速やかに効く成分です。
抗PAF作用の部位が効き始めるのは遅いです。服用後8時間くらいで効いてきます。
ルパフィンを説明した記事はこちらです。
抗アレルギー薬は服用時間で効き方が変わる
薬の添付文書には「食後に服用」とか「空腹時に服用」と書いてあります。
食後服用で効果が強くなるのはクラリチンだけ
クラリチンは空腹より食後服用の方が薬物の血中濃度が上昇します。
その他は(添付文書にはないものもありますが)空腹時の方が薬物の血中濃度が上昇します。
デザレックスとルパフィンは食事の影響を受けません
ルパフィンは分解されてデザレックスになるので同じですが、どちらも空腹時と食後服用で薬物の血中濃度は変わりません。
ビラノアとアレジオンは食後服用はしない
特にビラノアは食後服用すると薬効が40%も減少してしまいます。
必ず、空腹時か眠前服用しましょう。
抗アレルギー薬と100%果汁ジュースは相性が悪い
あまりいないとは思いますが、子供に薬を飲ませるのに100%果汁ジュースを使うと薬の吸収が影響を受け吸収量が低下します。
ジュースで飲ませる時は安い果汁の少ないものがお勧めです。
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2019年のスギ花粉症対策のまとめ
例年の対応では不十分です。しっかり対策が必要です。
- 2019年のスギ花粉飛散量は非常に多くなる予想です。飛散開始は2月中旬の見込みです。ヒノキ花粉も過去最大が心配されます。
- スギ花粉飛散開始予測日の直前から薬を服用する初期療法と呼ばれる治療が効果的です。花粉飛散がかなり多いため、症状が悪化してからの治療では効果が出にくくなります。早めの対策と医療機関受診を心がけてください。最近は眠気の少ない効果的な治療薬も増えています。
- 耐え難い花粉飛散の日も多くなりますので、毎日の花粉情報を確認しましょう。マスクの着用、洗濯物室内干しなどの予防が効果的です。風の強い日には眼の症状が強くなるので、眼鏡の装用も効果的です。
- 三重県の花粉情報はこちらで分かります。http://mie-kafun.com/
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