かかりつけ医を探す9つのポイント
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かかりつけ医の定義
日常的な診療や健康管理など行ってくれる身近なお医者さんや医療機関のことをいいます。
「病院にかかるなら大病院の方が安心だ」と、思われる人もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
大病院は高度な検査や治療をするところ
大学病院や都道府県立病院など、高度な設備を備えた大病院は、本来、がんや難病など、高度な検査や治療を必要とする患者さんを対象としています。
ですから、軽症の患者さんが紹介状を持たずにいきなり受診すると、何時間も待たされることがあります。
大病院は「3時間待ちの3分診療」などとよくいわれますが、長時間待たされた挙げ句、じっくり話を聞いてもらうことも、きめ細やかなアドバイスを受けることもできなかった、などということも起こり得ます。
かかりつけ医は家の近所にある診療所や小規模の病院がおすすめ
かかりつけ医は、通いやすく、待ち時間が少ないという点からも、家の近所にある診療所や小規模の病院がおすすめです。
普段からあなたの健康状態や家庭環境を把握し、重大な病気や特殊な病気が疑われる場合は、高度な検査や治療が受けられる専門医や大病院を紹介してくれるようなお医者さんこそが、かかりつけ医にふさわしいといえます。
参考⇒かかりつけ医をもつ
自分に合ったかかりつけ医の見つける9つのポイント
1. 場所が自宅から近い
地理的に近いことはとても大事です。
若いうちはともかく、年を取ってからでも通院しやすいことが必要です。
医療機関が周辺に充実しているところなら歩いていける距離が望ましいです。
田舎でも車で15分程度に行ける場所にある診療所が良いと思います。
欲を言えば、
・バリアフリー化されている
・車から乗り降りしやすい(玄関が広い、駐車場が近いなど)
・通いやすい雰囲気がある
などを満たしているといいですね。
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2. 診察室に迎え入れる際の態度に親近感がわく
一番分かりやすいチェック項目です。
診察室に入ってくる患者さんに対して正面を向いて待っているなど親近感を感じれるかなど、迎え入れる雰囲気を見ましょう。
3. 目を見て話す
日常のコミュニケーションでも基本のことです。
相手の目を見て話すことで、それだけでオープンな雰囲気になります。
最近は電子カルテを導入している医療機関が多いこともあり、パソコンの画面を向く時間が増えてしまいがちになります。
しかし、病気は電子カルテの中でなく、患者さんにあるのです。
患者さんと正面から向き合っていない医師は、病気は診ても、患者さんは診ていないでしょう。
4. 聞き上手である
要は話しやすい先生だなと感じるかどうかです。
病気は患者さんにあるので、(乳児や重度認知症などで疎通ができない場合を除いて)まずは患者さんの声を聞いてくれることが大事です。
そのことが分かっている先生は、患者さんの話や考えを否定せず、まず一旦は受け止めてくれます。
もしその先生が患者さんの声を聞いてくれるかどうか試したい場合は、(多少医学知識は必要ですが)一度先生の言っていることに対して自分なりの考えを言ってみて様子を見るのもよいでしょう。
診察もなくバッサリと否定する場合は、「基本的な知識が不足している」「人の話を聞かない」といった可能性があります。
いったん受け止めて、考えを立て直したり、更に診察をしてくれるようなら柔軟性があって融通が利くタイプと思います。
5. 説明が分かりやすい
問診、診察を終えると病状や今後の経過などについて説明されます。
この時に説明がまとめきれてなく分かりにくかったり、専門用語を多用されると分かりません。
端的で、分かりやすいかどうか。
説明に分からないことがあった時に、改めて聞きやすい雰囲気があるかどうかもポイントです。
6. 提案型である
症状などの説明後は今後の治療方針についての説明です。
いきなり「これとそれとあの薬を出しておきます」と押しつける医師はどうかと思います。
医療行為は(意識がないなどの緊急時を除き)患者さんの合意の元で始まるものです。
敢えて様子をみる経過観察となることもあるでしょう。
投薬時もどんな薬があるとか、どんな作用があるなど説明してもらえます。
7. 決断力がある
先ほどとつながりますが、医師が選択肢を提示しても患者さんは判断に迷うこともあります。
医師の側は選択肢は説明しても、その中で最善と思われる治療法は確信しているときもあります。
そういった時に
「あなたの場合は、こういう理由で、この治療をした方が良いですよ」
と勧めることができるのも大切なことです。
8. 総合力がある
かかりつけ医の仕事は病気を治すことだけではありません。
手に負えない病気と判断して早めに総合病院の専門医へ紹介することや、介護が必要となった時に介護保険について説明してくれるなど総合力が必要です。
見極めは難しいですが、疑問に思うことをぶつけてどういった反応をしてくれるかをみるのが一番だと思います。
9. ずっと付き合ってくれる
1~2回の診察では分からないと思います。
病気によっては根治が難しい「一生もの」の慢性疾患もあります。
慢性疾患の状態が悪くなって不安な時に粘り強く付き合ってくれるかどうか。
症状はあっても病名が確定しない時に焦らず、動じず今後の方針を提示してくるかどうか。
こういった医師なら長く付き合ったいけると思います。
まとめ
かかりつけ医に必要な5つの特性
・近接性
・包括性
・継続性
・協調性
・説明責任
特に病気もなく医師にかかることが無い場合の探し方
市町村が実施する健康診断を利用する際や、インフルエンザの予防接種の際などに行ってみる
その際に気になることも聞いてみるのも良いかと思います。
ただし、忙しい時間帯に行って健診やワクチンのこと以外でいきなり長々と話すと他の患者さんの迷惑となります。
受診の前に電話して「比較的時間に余裕がある時間帯はいつですか?」と受付の方に聞いておくとよいでしょう。
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