インフルエンザ・風邪を予防する食事のポイント
スポンサーリンク
こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
インフルエンザ予防にはまずはワクチン接種ですが、それ以外にも普段の食事でも予防できるポイントがあります。
インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザ | 風邪 | |
発症時期 | 冬季(11月~3月) | 通年 |
主な症状 | 全身症状 高熱、 全身倦怠感、 食欲不振、 関節痛、 筋肉痛、 頭痛、 咳、 喉の痛み、 鼻水など | 上気道症状 微熱(37~38℃)、 くしゃみ、 喉の痛み、 鼻水、 鼻づまりなど |
症状の進行 | 急激 | 穏やか |
インフルエンザ・風邪予防のためのポイント
食事だけではインフルエンザ・風邪を予防することはできません。
日常生活でも注意が必要です。
日常生活のポイント
- 手洗いの徹底
流水・石鹸による手洗いは接触感染の予防になります。
また、アルコール製剤による手指消毒も効果的です。
- 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下します。
空調や加湿器などで部屋の乾燥を防ぎましょう。
- 外出時のマスクの着用
マスクには鼻や喉の乾燥を防ぐと同時に、咳やくしゃみによる飛沫感染を予防します。
- 十分な休養と栄養バランスの整った食事
十分な休養をとり、主食・主菜・副菜の揃った栄養バランスのよい食事を心がけることで身体の免疫力を高めます。
インフルエンザワクチンの必要性
インフルエンザでは小さい子供の場合は急性脳炎、免疫力の低下した高齢者の場合は肺炎を合併するなどの重症化するケースも見られます。
食事や生活習慣だけでなく、ワクチンによる早期の予防が重要です。
流行前にワクチンを接種することで、感染後の発症率低減と、発症した場合の重症化防止に効果が期待できます。
スポンサーリンク
免疫力を高める食品を摂取してインフルエンザ・風邪予防
たんぱく質:免疫細胞の主成分となり、ウイルスの侵入を防ぐ
食品例 肉、魚、卵、乳製品、大豆製品
免疫細胞の主成分となり、ウイルスの侵入を防ぎます。
乳酸菌・食物繊維:腸内環境を整えて免疫力を高める
食品例 乳酸菌:ヨーグルト、チーズ、キムチなど
食物繊維:野菜類、豆類、きのこ類など
βーグルカンきのこ類に含まれるβーグルカンは、腸の免疫細胞に働きかけて免疫力を高める効果があると言われています。
ビタミンA:鼻や喉の粘膜を保護し、ウイルスの侵入を防ぐ
食品例 レバー、ニンジン、モロヘイヤなど
ビタミンC:体内に侵入したウイルスを攻撃し、体外へ排出する
食品例 じゃがいも、ピーマン、パブリカなど
ビタミンE:免疫力を高め、細菌やウイルスを撃退するのに役立つ
食品例 かぼちゃ、大豆、アーモンドなど
ビタミンB2、B6:鼻や喉の粘膜を強化する
食品例 ビタミンB2:レバー、サバ、チーズ
ビタミンB6:マグロ、ニンニク、クルミなど
ムチン:粘膜を保護し、ウイルスの侵入を防ぐ働きをする
食品例 おくら、納豆、長芋など
亜鉛:免疫細胞を活性化する働きがある
食品例 あさり、かき、レバーなど
硫化アリル:強い抗菌作用と免疫力を高める働きがある
食品例 ねぎ、ニラ、ニンニクなど
スポンサーリンク
インフルエンザからの回復に向けての対処法
熱などの症状がひどい時は、まずは医療機関を受診し医師の指示に従いましょう。
インフルエンザの感染力は非常に強く、一般的に発症後3~7日間は外出を控える必要があります。
学校保健法では学校保健法ではインフルエンザの出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱をした後2日を経過するまで」と定められています。
生活のポイント
- 睡眠時間を十分にとり、休養する。
- 水分補給をしっかりする。
- 栄養バランスの整った食事を摂る。
熱による発汗や下痢により、水分と一緒に電解質も失われます。
スポーツドリンクや経口補水液による水分補給が必要です。
参考:熱中症予防に何を飲む? シーンに応じた水分補給のまとめ
摂取するとよい食品
ビタミンB群 低下した体力の回復を助け、代謝を活発にします。
食品例 豚肉、牛乳、大豆など
ビタミンC群 疲労やストレスにより消費されやすいため、補給が必要です。
食品例 ジャガイモ、ピーマン、イチゴ、みかんなど
消化されやすい食品
食品例 ジャガイモ、豆腐、ささ身、白身魚(たら・カレイなど)など
身体を温める食品
食品例 しょうが、にんにく、根菜類(大根、にんじんなど)など
スポンサーリンク