三重県松阪市の医療と介護の専門家 

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B型インフルエンザが流行中! 今からでもできる予防策を解説。

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

もうすぐ5月になりますが、最近B型インフルエンザが流行しています。

テレビのニュースでも(ゴールデンウイークに入りましたが)学級閉鎖になったところもあるみたいです。

今更ワクチンを打つわけにもいかないので、現在できる対策を解説します。

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ちなみに昨年のインフルエンザワクチンを接種している場合は?

現在流行中のB型インフルエンザの株は不明ですが、今年の秋から始まる2019/2020年度インフルエンザワクチンに使うB型インフルエンザの株は昨年と同じです。

  • B/プーケット/3073/2013(B/山形系統)
  • B/メリーランド/15/2016(NYMC BX-69A)

2018/2019年度のインフルエンザワクチンの株についての記事はこちら⇒

2018年度のインフルエンザワクチンとインフルエンザの新薬ゾフルーザ

インフルエンザワクチンは接種後3~5ヶ月程度で免疫が落ちてきますので、昨年11月頃に接種した方はそろそろ落ちてきていると思います。

ただしウィルスが侵入してくると免疫系が反応して抗体の量はまた増えるため、ワクチンの効果はもっと長く続く可能性もあります。

院長
今年もB型インフルエンザに関しては同じ型のウイルスを使うので、現在流行中のB型インフルエンザには昨年接種していれば免疫はあると思いますよ

 

以下は過去のブログ(インフルエンザの予防と対策、検査と診断、症状と治療のまとめ

より抜粋・編集した記事です。

 

インフルエンザ対策

インフルエンザ感染のメカニズム

飛沫感染と接触感染の2通りの方法でインフルエンザは感染します。

飛沫感染とは、インフルエンザの感染者の咳などで、飛沫に含まれるウイルスが空気中に放出され、そのウイルスを吸い込んで体内に入りこみ感染することです。

飛沫は、場合によっては1~2mほど飛ぶとも言われています。

 

接触感染とは、インフルエンザ感染者が咳やくしゃみをしたときに口や鼻を手でおさえ、その手を洗ったり消毒したりしないままドアノブやスイッチなどに触れ、そこを他の人が手で触りそのまま自分の口を触ったりしてしまうことで感染することです。

 

対策1:手洗い・うがい

手洗いの効果インフルエンザの接触感染を予防するために、とても重要です。

手洗いをすることで、手についたインフルエンザウイルスを洗い流し、インフルエンザに感染し発症するリスクを減らします。

 

うがいの効果・口腔内に付着している細菌やウイルスを体内へ排除することができます。

・のどを適度に刺激し、粘液の分泌や血行を促進します。

・のどの潤いを保つ効果がある。

「うがいをしていれば大丈夫」というものではありませんが、「少しでもインフルエンザ感染の確率を下げる」という意味では有効です。

通常の風邪予防の効果も含めて、習慣化しておくことが大切です。

1日に3回程度、また、外出先から帰宅したら、その都度うがいをするように心がけましょう。

 

対策2:マスク

市販のマスク自体にはインフルエンザを予防する効果はありません。

マスクの装着をしても、空気が出入りする隙間はできてしまいます。

このため外気から侵入するインフルエンザウイルスを防ぐ効果は低いです。

マスクをすることで口腔(こうくう)周囲の温度・湿度が維持され、気道粘膜の免疫を維持されて風邪やインフルエンザを防御する効果は期待できます。

逆にインフルエンザに罹っている人が周りにうつさないという意味での感染予防の観点からは、飛沫(ひまつ)感染や、空気感染を防ぐという点で有効です。

マスクで本当に感染予防をするならN95規格のマスクが必要で、肌としっかり密着させる必要があります。

ただし、1個100円ぐらいと高価で、密閉性が高いため付けて歩くと息苦しくなります。

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免疫力を上げてインフルエンザ予防

インフルエンザの流行する冬場は寒さで体温が低下し、免疫力が低くなっています。

人間の体は体温の低下に弱いです。

平均体温が1度下がると免疫力は約37%下がり、平均体温が1度上がると免疫力は約60%活性化します。

体温が下がると免疫細胞の働きが鈍くなり、ウイルスや細菌を退治することができなくなります。

 

免疫力を上げるために大事な5つのこと

1.栄養バランスを考えた食事を摂る

目安は6つの基礎食品をバランスよく食べるようにしましょう。

6つの基礎食品①肉・魚・卵・大豆

②牛乳・乳製品・海藻類・小魚

③緑黄色野菜

④淡色野菜・果実

⑤穀類・いも類

⑥油脂製品

 

2.ストレスを溜め込まない

過度のストレスは免疫力を低下させる原因となります。

ストレスを感じると、脳内で副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。

これが血液の流れに乗ってリンパ球の働きを抑制し、免疫を低下させます。

適度に息抜きをしてストレスを溜め込まないようにしましょう。

 

3.質のよい睡眠をとる

睡眠中は、副交感神経が働きリラックスします。

眠り始めの最初の深い睡眠時に成長ホルモンは多く分泌されます。

成長ホルモンは細胞の修復や疲労の回復にも、とても重要な役割を果たします。

成長ホルモンが多く分泌されると免疫細胞の働きが活発になります。

風邪をひいたり、熱が出ると眠くなるのは、免疫力を高めようとして身体が働くからです。

少しの時間の昼寝や身体を横にするだけでも免疫力は高まります。

 

4.身体を冷やさない

体温が36度未満の人は、身体の内側が冷えている可能性が高いと言われています。

冷えの原因として問題なのは、「動かない生活」にあります。

冷えを解消するには、この反対の「動く生活」をするようにしましょう。

 

5.身体の中から温める

体を温めて血行が良くなると、白血球の中にリンパ球が増えます。

リンパ球が増えると、病気に対する抵抗力や自然治癒力が高くなります。

身体を内側から温める4つのポイント・外出する時は、マフラーや手袋、足元も暖かくする

・朝食を食べて内臓を活性化させ、体内での熱生産性を高める

・夜は40度前後の湯を入れた風呂にゆっくり浸かり、血管拡張とリラックスをする

・体温の70%は筋肉で作られるので、特に下半身の軽い運動をして筋肉を動かす

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もしもインフルエンザに罹ったら

厚生労働省のホームページで連休中に営業している医療機関一覧が分かるようになっています。

参考にしてください。

2019年4月27日から5月6日までの10連休における各都道府県の医療提供体制について

即位日等休日法の施行に伴う2019年4月27日から5月6日までの10連休における、各都道府県の医療提供体制についてお知らせします。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04364.html

 

最後に

いつもの冬と同じような予防策しかありません。

人々がゴールデンウイークで外出することで、今後B型インフルエンザが全国へ拡がる可能性が高いです。

せっかくの旅行中にインフルエンザを発症したらつまらないですね。

うがい、マスク、手洗いといった予防策を取りつつ、国内旅行であれば保険証を持参の上で出かけるようにしましょう。

旅行先で休日夜間応急診療所にお世話になるかもしれません。

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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