【実は違う】ポリフェノールなら何でも同じだと思ってませんか?
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こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
「ポリフェノール」というと「赤ワインやチョコレートに含まれて健康に良い」というイメージではないでしょうか?
実はポリフェノールという物質はありません。
ポリフェノールは「たくさんの(poly)フェノール(phenol)」という意味です。
ほとんどの植物に様々なポリフェノールが含有され、天然ポリフェノールの数は8,000種以上に及びます。
(ある程度有名な)ポリフェノールについて解説
天然ポリフェノールは8,000種以上もあり全てを解説はできませんし、私も知りません。
そこで今回は誰もが一度は見聞きしたことがある(?)ポリフェノールについて解説していきます。
1.ヘスペリジン
柑橘類(特に熟す前の青みかん)の皮や袋、スジなどに多く含まれます。
毛細血管の強化や血流改善効果が認められている成分です。
フラボノイド骨格を持つポリフェノールの一種で、漢方製剤に使われる陳皮(ちんぴ)の有効成分です。
ビタミンCと共に働き、毛細血管を細菌やウイルスから守る働きがあります。
またビタミンCの消耗を防ぎ、しなやかで強い血管を保ちます。
2.イソフラボン
イソフラボンは、マメ科植物に多く含まれ、美容などによい効果があるとされています。
特に「大豆イソフラボン」は、「植物エストロゲン」とも呼ばれ、その分子構造が女性ホルモンの「エストロゲン」に似ています。
大豆インソフラボンを上手に摂取することで、更年期障害の抑制や、美肌効果が期待されています。
エストロゲンとは卵胞ホルモンとも呼ばれ、卵巣から分泌される、女性の体にはとても大事なホルモンです。
(1)生理・妊娠・出産といった体の仕組みをコントロールする
(2)女性らしい丸みのある体を作る
(3)コラーゲンを増やし、肌の潤いを守る
(4)髪にツヤとハリをもたらす
といった働きをします。
更年期障害は更年期になりエストロゲンの分泌量が低下し、疲労感、のぼせ、憂うつ感、冷え性、頭痛、不眠、腰痛などの症状が現れることです。
イソフラボンには「抗酸化作用」があり、増えすぎた活性酸素を抑えます。
また、骨粗しょう症を防ぐ、悪玉コレステロールを抑える、といった効果が研究によって明らかになっています。
3.アントシアニン
アントシアニンといえば、「わ〇さ生活」のCMでブルーベリーをイメージする人が多いかもしれません。
実はアントシアニンは、穀類、いも類、野菜類、豆類、果実類等、我々が常食している多くの植物に存在しています。
特にベリー類の果実に多く含まれます。
よく宣伝で言われるのは「視力回復によい」、「動脈硬化や老化を防ぐ」、「炎症を抑える」といった効果です。
4.カテキン
タンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。
カテキン類は活性酸素が人体の組織を攻撃するのを食い止め(抗酸化作用)、病気に発展するのを防ぐ働きがあります。
その抗酸化力はビタミンCやビタミンEの数倍から数十倍になると言われています。
5.レスベラトロール
サンタベリーやブドウ、ピーナッツの渋皮などに含まれています。
植物が紫外線などのストレスや病原菌から自分の体を守るためにつくる防御成分のひとつで、その効果は多く知られています。
レスベラトロールを摂取することで、細胞の酸化を防ぎ、肌の弾力を改善するなどの効果が期待されています。
6.プロシアニジン
プロシアニジンはりんごに含まれるポリフェノール(総称:りんごポリフェノール)の主成分です。
りんごポリフェノールは様々な成分で構成されていますが、その約6割を占めているのが「プロシアニジン」です。
十二指腸で脂肪を脂肪酸とモノグリセリドに分解するリパーゼ活性を阻害することで、脂肪が小腸で吸収されず、そのまま便として排出されます。
その結果、脂肪の蓄積が抑制されることで、内臓脂肪を減らす機能があることが分かってきました。
最後に
ポリフェノールと言っても多種多様な種類があることが少し分かってもらえたでしょうか?
「健康のためにポリフェノール」という単純な考え何となく摂取するのではなく、どうなりたいかを考えてポリフェノールの種類を選ぶことが大事です。
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