三重県松阪市の医療と介護の専門家 

最近の抗アレルギー薬~デザレックス・ビラノア・ルパフィン~

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックをしています。また診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、一般家庭の方も含め在宅医療も行っています。
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新しい抗アレルギー薬が4種類販売されました。

昨年12月に「デザレックス」と「ビラノア」が発売され、もうすぐ新薬の2週間処方制限が解除となります。

MRさんや卸さんからチラシが増えてます。

またこの12月からは「ルパフィン」という抗アレルギー薬も発売となります。

私自身も重度のスギ・ヒノキ・シバのアレルギー性鼻炎があるため個人的にも興味があります。

2018年の春には初の貼付型のアレルギー性鼻炎の薬「アレサガテープ」も発売されました。

 

新薬が売れるには差別化が必要

抗アレルギー薬自体は既に多数の薬が販売されているため新薬として売り出すには何かしら既存の薬と差別化しないと売れません。

例えば眠気が既存のものより少ない、1日1回で効く、服用時間を問わない等々。

 

ルパフィンについて

以前のブログデザレックスビラノアについては書きました。

ルパフィンデザレックスビラノアザイザルよりも抗アレルギー効果が強いことが売りです。

単独でも他の抗アレルギー薬では効きにくいアレルギー性鼻炎の鼻閉にも効くそうです。

但し治験の段階で約9%の方で眠気が出ており、ルパフィンを服用しての車の運転は禁止となります。

デザレックスは服用しての運転も添付文書上は問題ありません。

ちなみにOTC薬として販売されているアレグラクラリチンも服用しての運転はできます。

 

 

抗PAF効果が期待されるルパフィン

ルパフィンは抗ヒスタミン作用に加えて、抗PAF作用もインタビューフォームで明記されています。

アレジオンやザジテンでも耳にする言葉です。

このため遅延型アレルギー症状の抑制も期待できます。

気管支喘息における気管支収縮作用をもつ血小板活性化因子( PAF)の働きを阻害することで気管支喘息を軽減します。

そのため喘息発作に追加する抗ヒスタミン剤としては有用な薬剤の一つと考えられます。(※気管支喘息の適応はありません)

 

花粉により喘息症状が悪化する方がいます

アレルギー性鼻炎の季節に花粉により気道が刺激され、喘息症状が悪化する方がいます。

喘息で吸入ステロイドを使用している方で、花粉により季節性に悪化する場合にはルパフィンと併用もありです。

 

アレサガテープについて

アレサガテープは国内初の経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療薬です。

1993年に発売されたレミカットと同じ成分のテープ剤で、1日1回貼付します。

貼付部位は、胸部、上腕部、背部または腹部です。

適応はアレルギー性鼻炎のみです。

アレサガテープ

院長
背中は薬の吸収が悪いので貼付部位に入っていないんです。でもわざわざ背中に自分で貼らないですよね。

 

アレサガテープの勧められる患者像(私感)

薬の成分としてはレミカットと同じであり、効果の程度は上記した新薬と比べるとどうかな・・・いうところです。

眠気も来すので車の運転をする人にも勧められません。

アレサガテープが向く患者像(私感)

  • 水分摂取量を出来る限り減らしたい患者
  • 服薬状況を目で見て確認したい患者
  • 薬を飲むのが嫌いな患者

 

新しい抗アレルギー薬の使い方まとめ

アレルギー性鼻炎の治療の選択肢が増えることは嬉しいです。

但し副作用や機序もしっかり理解して使わないといけなません。

個人的には車を運転することが多い方にはデザレックス

運転は止めた高齢の方はビラノアルパフィンを数日試して眠気が出て転倒リスクが高い場合は不可、眠気が無ければ継続かという感じです。

空腹時に服用が難しい人はデザレックスルパフィンといったところでしょう。

ビラノアは食後では効果が40%減となってしまいますので服薬時間に注意が必要です。

内服が困難な方にはアレサガテープでしょうか。

院長
内服が出来ないようなADLの低下している人は、外出もしないのでアレルギー性鼻炎を発症しないようにも思いますが…。

 

院長である私は今シーズンはデザレックスを使用中です。

勉強会などで夕食が遅くなるとビラノアは使いにくく、ルパフィンでの眠気も困るので消去法での選択ですが、結構よく効いてる感じです。

 

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