いびきをかく人はスノーラー自己テストをしてみましょう
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こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
いびきはただのクセだなんて思っていませんか?
いびきの背後には実は危険な病気が潜んでいることもあります。
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スノーラー(snorer:いびきをかく人)自己テストをしてみましょう
1.周囲の人から、いびきをかいていることを指摘されたことがある。
家族や友人から「うるさい」と指摘されるほどの「いびき」の場合は、なんらかの病気が原因で起こるケースが多いです。
放置しておくと睡眠時無呼吸症候群を引き起こします。
2.夜中に何度も目が覚めトイレに行ってしまう。
睡眠障害も夜間頻尿の原因になります。
特に高齢者は眠りが浅く、ちょっとしたことで目を覚ましてしまいます。
本人もトイレに行きたくて起きるのか、目が覚めるからトイレに行くのか、わからないということも多いようです。
睡眠障害にはうつ病や不眠症などの精神的な病気以外に、睡眠時無呼吸症候群や、むずむず足症候群等の多くの病気が関連している可能性があります。
3.朝に目が覚めると、のどが渇いている。
これは口の中の乾燥で起こります。
唾液が足りないことが原因ですが、これには唾液が多く失われてしまう場合と唾液の分泌が少ない場合があります。
唾液が失われる代表的な原因として、口呼吸が挙げられます。
鼻が詰まっていて口を開けて寝ていると、唾液が失われ口が乾燥します。
また、唾液の分泌低下は、加齢のほか、風邪薬や抗うつ薬などの副作用の場合や、シェーグレン症候群という病気でも見られます。
いびきをかくと口呼吸になります。
のどが乾燥したり、ホコリが侵入したりして炎症の原因になります。
炎症を起こすと、気道が狭くなるので、さらにいびきをかきやすくなります。
乾燥する季節は、寝室に加湿器をつけましょう。
4.十分に眠ったはずなのに、朝起きても疲れが取れていない。
睡眠中に呼吸停止が繰り返されることで、身体の中の酸素が減ります。
そうすると酸素不足を補おうと、身体は心拍数を上げます。
寝ている本人は気付いていなくても、睡眠中に脳や身体には大きな負担がかかります。
脳も身体も断続的に覚醒した状態になってしまい、休息になりません。
5.日中の眠気がひどい。
断続的に覚醒してしまうと、十分に眠れておらず、睡眠不足となります。
そのため、日中に強い眠気が生じます。
6.お酒を飲む機会が多く、いつもついつい飲み過ぎてしまう。
お酒はのどの筋肉をゆるめ、気道の閉塞を起こしやすくします。
また水分で舌も大きくなり鼻づまりもしやすくなります。寝酒は止めましょう。
7.肥満体で腹囲が男性で85㎝、女性で90㎝を超えている。
肥満があると首周りへの脂肪の沈着が起こります。
肥満では喉の奥も狭くなり気道(空気の通り道)をつぶすので無呼吸が起こります。
睡眠時無呼吸症候群で10%の減量ができれば、無呼吸を25%減らすことも可能です。
8.首が太くて姿勢が悪い。
上気道が狭くなりやすいです。
空気の通り道である上気道が塞がりやすく、いびきの原因となります。
9.下あごが小さくて歯並びが悪い。
「首が太くて姿勢が悪い」と同じです。
空気の通り道である上気道が塞がりやすく、いびきの原因となります。
10.アレルギー性鼻炎(鼻閉)などの鼻の病気や、アデノイド、扁桃肥大などの喉の病気がある。
睡眠時に無呼吸を伴わないいびきの中にも、治療を必要とする病気が隠れていることがあります。
いびきに悩む人は耳鼻科の受診をお勧めします。
例えば、
- 鼻中隔彎曲症(鼻の真ん中の仕切りが曲がっている)
- 肥厚性鼻炎(アレルギー性鼻炎などで鼻の粘膜の慢性的な炎症により、鼻の粘膜が厚くなっている)
- 鼻茸(はなたけ)症(鼻の炎症で、粘膜がポリープ状になったもの)
- 副鼻腔炎(副鼻腔の中に膿がたまっている)
- 習慣性扁桃炎(扁桃腺の腫れ)
- アデノイド肥大(のどの奥にあるアデノイドがうまれつき、または感染やアレルギーで大きくなっている)
これらの病気を治療することでいびきは改善します。
しかし、放置しておくと睡眠時無呼吸症候群の原因になることがあります。
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スノーラー自己テストで4個以上当てはまった人
「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。
まずはお医者さんで簡易検査を受けてみましょう。⇒睡眠時無呼吸症候群(SAS)の簡易検査
いびきを解消して、健康な眠りと健康な生活を!
いびきは、空気の通り道である気道が狭くなっているサインです。
習慣的にいびきをかいている場合は注意が必要です。
いびきの原因となる病気のなかには、寝ているときに呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」もあります。
睡眠時無呼吸症候群は知らず知らずのうちに健康が害される怖い病気です。
睡眠時無呼吸症候群では時間的に十分眠っているつもりでも、昼間眠くて仕事に集中できなかったり、居眠り事故を起こしてしまったりということもあります。
いびきは自分ではなかなか気づくことができません。
いびきを指摘されて、スノーラーテストで当てはまる点が多いひとはお医者さんに相談しましょう。
最後に
今回の記事は日本肥満症予防協会のスノーラー自己テストを参考に作成しています。
気になった方はテストしてみましょう。
YouTube動画でも解説しています。
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