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冬の肩こりに葛根湯 ~冬の肩こり対策のツボと生活習慣も教えます~

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の内科医で西井医院の院長(@nishii.hospital)です。

「葛根湯」と言えば、風邪のひき始めのイメージですが、さらに頭痛や肩こりにも使うことがあります。

寒い冬はついつい体が縮こまると、肩への血流も悪くなり肩こりを生じやすくなります。

 

肩こりの改善は生活から

入浴はシャワーですまさずに湯船につかり、しっかり身体を温めて血行を良くしていきましょう。

ぬるめのお湯にゆっくりつかるのがポイントです。

同じ姿勢が長時間続いた時は、首や肩を回したり、ストレッチで身体を伸ばすなど、こまめに心と身体の緊張をほぐしましょう。

胃腸の疲れは肩こりの大きな原因になります。

冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いものはできるだけ控えて、規則正しい食生活をこころがけましょう。

タマネギ、ショウガ、ニンニク、ラッキョウなどの「辛味野菜」や、黒豆、酢など、血の巡りが良くなる食材を生活に取り入れましょう。

 

肩こりのツボ 肩井(けんせい)

 

首のつけ根と肩先の真ん中あたりにあるツボです。

リンパ液の巡りをよくして肩や首のこり、痛みによいと言われています。

反対側の手の中指をツボにあて、ゆっくりと息を吐きながら10秒程押していきます。

 

葛根湯は身体を内側から温める

葛根湯は発熱が無くても、うなじや背中が緊張しているようなときに身体を温め、筋肉の緊張を和らげ痛みを楽にしてくれます。

基本的には体力がある「実証(じっしょう)」の人に向く漢方です。

 

「葛根湯は風邪薬」と思われがちですが、本来、漢方薬は”証”に合わせてのむもので、葛根湯の”証”は風邪のひき始めでゾクゾク寒気がするときや、首筋や肩がこるような状態です。

葛根湯に含まれる成分の麻黄(マオウ)には発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散させて治します.

肩こりの場合はあまり難しいことを考えることなく、葛根湯を頓服でのむと効果が見られる場合が多いです。

ただし、麻黄には交感神経を興奮させる作用がありますので、高血圧や心臓疾患のある方は、夜寝る前の服用はやめたほうが良いでしょう。

また、風邪で服用する場合でも、3日から4日経って、汗が出てしまっている場合は他の漢方薬に変える必要があります。

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