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医師が患者を紹介する時の気持ち

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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今日は10月の仕事始めです。

先月も何人か総合病院へ紹介をしました。

返事もすぐに帰ってきて、患者さんも元気に顔を見せてくれると安心です。

しかし重症患者さんやガンなどのややこしい病気を紹介したときは、受診済の案内は来ますが、経過は分からないのでもやもやとしながら待つしかありません。

医師が患者を紹介する時の気持ちは色々な思いを持ちながら紹介してます。

 

自分で診断はついてますが、診療所では手に負えない方が時間がかかるのは、重症だから仕方ないと思いつつ、「大変な患者さんを送ってごめんなさい」と申し訳ない気持ちとが混じり複雑な気分です。

 

何となく疾患の当たりをつけてはいますが、確定診断と治療のために送る方は答え合わせを待つ気分と今の最新の治療は何をするのかという医学的な興味津々です。

 

がん検診で引っかかったので紹介する方は、1次検診の結果が偽陽性であればいいけどと思いながら紹介です。

 

診断もついて治療方法もよく分かり、予後も良い方の紹介をした時は、早く治してもらって帰ってきてくださいねって思う母の様な気分です。

 

心配性で総合病院志向の方がちょっとした症状で紹介状を希望したときは、相手の先生にお手を煩わせて申し訳ございません。

仕方ないんですという気持ちです。

 

原因不明で紹介する時は自分の力不足と診療所での検査の限界を感じつつ、長々と自院で引っ張るのは患者のためにもならないと思い紹介です。

結果が返ってくるまで悶々としながら過ごしてます。

 

本日は急性白血病疑いで一昨日に紹介状を作成した方が総合病院の血液内科へ受診される予定です。

診断が間違っていることを祈りつつ、過ごしています。

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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