三重県松阪市の医療と介護の専門家 

梅雨の時期の体調不良 ~原因と対策~

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックをしています。また診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、一般家庭の方も含め在宅医療も行っています。
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梅雨入りしてしまいました。

梅雨は体調不良を来しやすいシーズンです。

梅雨に体調不良を来す原因

  1. 寒暖差が大きい
  2. 湿度が高い
  3. 気圧が低い

の3つが挙げられます。

その理由と対処法を説明していきます。

 

梅雨の寒暖差による体調不良

梅雨の時期は、雨で気温がぐっと下がる日もあれば、翌日は真夏のような暑さになる日もあります。

一日の中でも朝夕は冷え込んだりと、気温差の激しい時期です。

このような激しい気温差は、身体にとってストレス・ダメージとなります。

その結果疲れやすくなってしまいます。

対策は身体を冷やさない

気温の変化により、オフィスや電車などの冷房でも寒さを感じることがあります。

薄手のカーディガンやストールなど羽織るものを常に携帯し、冷えを感じたらすぐに羽織り、身体を冷やさないようにすることが大事です。

寝る時もタオルケットなどを準備しておいて、寒さを感じたらすぐにかけられるようにしておくとよいですね。

 

多湿による体調不良

梅雨の雨上がりの高温多湿の日は、汗をかいても乾きにくく身体に熱がこもりやすくなります。

体温を下げにくくなると熱中症のリスクが高まります。

また、汗をかくための水分は血液によって運ばれますが、抹消の血流が増加すると、脳の酸素が減って偏頭痛の原因になります。

蒸し暑いと皮膚の表面にどんどん血液を送り込むために、心臓にも負担がかかります。

熱中症の予防方法

自宅でエアコンをつける時は、ドライ機能を使うのがお勧めです。

温度だけでなく湿度も下がります。

エアコンを嫌う方は、扇風機やウチワで皮膚の周りの熱気を風で飛ばすだけでも効果があります。

特に頸動脈のある首を集中的に冷やすのが効果的です。

気化しやすい素材でできたタオルを首に巻くのも効果があります。

 

汗を蒸発しやすいアルコール成分の入ったウェットティッシュやスプレー、水で濡らしたハンカチなどでこまめにふき取るだけでも体温を下げます。

梅雨の外出時には、扇子やウェットティッシュを携帯するとよいでしょう。

最近はスプレーするだけで身体を冷やすものあります。

私も夏ゴルフには利用しています。

 

今シーズン気になるのは衣服にスプレーすると冷感を保ってくれるという便利ものです。


いちいちスプレーを持ち運ぶのは面倒なので、スプレーしておくだけというところに興味があります。

低気圧による体調不良

梅雨の時期は大気は低気圧配置になります。

低気圧になると、身体は副交感神経が優位に働くようになります。

副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経です。

副交感神経が優位になると、身体が休息状態になり、「だるい」「やる気が出ない」と感じるようになります。

また、低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症物質(発痛物質)の分泌が多くなり、肩こり、偏頭痛などがひどくなる場合があります。

 

自律神経を整えて体調管理

覚醒時には交換神経が、休息時には副交感神経が優位に働くよう、生体リズムを整える生活習慣を心がけましょう。

  •  朝起きたらカーテンを開けて光りを浴び、体内時計をリセット
  •  (雨や曇りでもカーテンを明け、部屋を明るくしましょう)
  •  きちんと朝食をとって活動モードに
  •  日中は意識して活動的に
  •  ウオーキング、ジョギング、雨ならストレッチなどの軽めの運動を習慣に
  •  夜はぬるめのお湯(38~40℃)につかり身体をリラックス。
  •  睡眠は充分にとる
  •  漢方的には、黒豆やハトムギなどの豆類、きゅうりやゴーヤなどの瓜類、昆布やわかめなどの海藻類には体内の水の巡りを良くする働きがあると言われています。

 

梅雨の体調不良に使う漢方薬

漢方では過剰な湿気を“湿邪(しつじゃ)”と呼びます。

体内の必要以上の水分は身体へ様々な悪影響を及ぼすと考えられています。

余分な水分は身体のあちこちに溜まることで、むくみや頭痛、めまい、食欲不振など、さまざまな症状を引き起こす原因になると言われています。

慢性的に水の巡りが悪く、余分な水を溜めこみやすい体質を「水滞(すいたい)」といいます。

水滞の余分な水分を取り除く作用を「利水」といいます。

 

利水作用のある漢方

五苓散(ごれいさん)

全身に水溜まり気味な方に使います。

喉が渇いて水分を摂っても、尿量が少ないときに向いています。

全身のむくみ、めまいがする、頭痛があるなどの症状におすすめです。

また、二日酔いや吐き気、下痢のときにも効果的です。

水滞体質に幅広く使える漢方薬です。

 

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

上半身を中心に水溜り気味な方に使います。

めまいや立ちくらみ、ふらつき、動悸、息切れなど上半身の症状がある人におすすめです。

 

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

下半身や関節が水溜り気味の人に使います。

脚がむくむ、関節が腫れる、関節が痛い、よく汗をかきやすいなどの症状がある人におすすめです。

また、いわゆる水太りの改善にも効果があります。

 

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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックをしています。また診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、一般家庭の方も含め在宅医療も行っています。
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