三重県松阪市の医療と介護の専門家 

LINE@に登録して西井医院とお友達になりませんか

冬のウオーキングはダイエットに効果的~準備運動と服装に注意~

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
詳しいプロフィールはこちら

スポンサーリンク

こんにちは!

三重県松阪市の内科医で西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

ダイエットに一番効果的なのは、四季の中で冬が一番です。

なぜならば冬はウオーキングなどによるエネルギー消費量が一番高くなります

寒い冬には、体は基礎代謝量を上げて体温を維持しようとする力が大きくなります。

冬は外が寒く、体温を維持するために熱産生を増やすことが必要です。

そのため、基礎代謝が上昇しエネルギー消費量は自然に増えやすくなります

 

冷え性の人は痩せにくい

誰でも冬場は手足が冷たくなりますが、これは寒さを感じると体内の熱を外に逃がさないようにするためです。

手足の抹消の血管が収縮して、体が緊張状態になり、冷えにつながります。

 

また、血行が悪いと体内の熱を手足の末端までうまく運べず、手足に冷えを感じるようになります。

ほかにも、筋肉の量が少ない人は、体内で十分な熱がつくられず、体の芯から冷えを感じるようになります。

院長
高齢者が寒さに弱いのは筋肉量が減り、十分な熱を作ることができなくなるからです。

 

冷えやすい体質を改善し基礎代謝を上げる

基礎代謝に大きく影響するのは体の筋肉の量です。

筋肉が増えると基礎代謝も上がり、消費エネルギー量も増えます。

冬に筋肉を増やす運動を続けると基礎代謝を向上することができます。

冷えやすい体質を改善するには、熱をうまく運べるように血行を促すことと、筋肉を鍛えて消費エネルギー量を増やすことが大事です。

ウオーキングは血流の改善と筋肉を鍛える両方を同時に行うことができる運動です。

寒くなってもウオーキングは続けることが大事です。

 

冬場のウオーキングは準備が大切

さっそく明日の朝からウオーキングをしようと思ったりしませんでしたか?

冬場のウオーキングには準備が大切です。

 

血圧は元々一日中変動しますが、特に冬場は血圧が上昇しやすいです。

院長
寒さで血管が収縮すると、血流抵抗が増えて血圧が上昇します。

冬に発症しやすい病気のうち、もっとも重大なものとして血管障害(心筋梗塞や脳卒中)があります。

原因の一つは低温環境そのものや、室内外の気温差が刺激になって脳や心臓へ負担がかかること(ヒートショック)です。

寒さで交感神経が緊張すると、全身および心臓の血管が収縮します。

さらに、血圧が高くなり心臓に負荷がかかって、血管が収縮ないし細くなり酸素が足りなくなります。

その結果、心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性が高くなります。

 

帽子、手袋、靴下などで体を温かくする

首、手首、足首が外気に触れると、肌から熱が逃げて体温が下がってしまいます。

風が入らないように手袋やマフラー、レッグウォーマーなどを活用しましょう。

また、冷たい空気をいきなり吸い込むと気管支が収縮してしまいます。

マスクをして外に出るなど、いきなり冷たい空気を吸わない工夫も必要です。

 

ウォーミングアップも忘れずに

寒い冬の運動は、時間の余裕をもって、ウォーミングアップをしておくことが大切です。

ウォーミングアップを十分に行い、いきなり寒い屋外に出ないようにすることが大事です。

 

ウオーキングの時の服装は厚着でなく、吸湿・速乾性の素材を上手に使う

服装の寒さ対策の基本は、重ね着を上手に行うことです。

厚い服を1枚着るよりも、薄めの服を重ね着する方が、体が温まったときに1枚ずつ脱ぎやすいです。

また、無理のない範囲で薄着にすることも効果的です。

薄着にすると、体が体温を奪われないよう働いて、基礎代謝が上がりやすくなります。

 

厚着は身体が温まりにくい

多くの人は防寒対策のために、温度を維持し、外部の冷たい空気が入り込まないように厚着をします。

しかし内部に空気をためられるようにセーターなどを着込むと、かえって体が温まりにくくなることがあります。

体温が上昇すると、服の中の空気の温度も上がっていきます。

最初のうちはそれで暖かさを感じますが、そのうち温度が上がりすぎると、体表からは温度調節をしようと汗が出てきます。

汗は衣服の中で蒸発した後で、衣服や体表に水となって付いてしまいます。

その水分がふたたび蒸発するときに皮膚の温度を奪っていきます。(気化熱といいます)

いくら厚着をしてもなかなか暖かさを感じないのは気化熱のせいです。

院長
子どもの時、お風呂あがりに「はやく体拭かないと風邪引くよ!」と言われませんでしたか?

しかし、これに気付かずにどんどん厚着を繰り返す人も少なくありません。

 

汗をかいた場合は、下着に、防寒・保温性があり、汗をすばやく吸収する速乾性機能をもつ素材のものを着用するのがおすすめです。

最近では様々な種類の速乾性のある素材を使ったものが売られています。

運動中に冷えを感じやすいという人は試してみてはどうでしょうか。

スポンサーリンク

この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
詳しいプロフィールはこちら




- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© 西井医院の院長ブログ , 2020 All Rights Reserved.