市販のバファリンは名前で主成分が全然違うって知ってますか？
スポンサーリンク
こんにちは！
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( 
＠nishii.hospital）です。
昨日（9/30）と3日前（9/28）に主訴が頭痛の新患さんがそれぞれ来院されました。
どちらも数日前から1月前より症状があるとのことで緊急性は無さそうです。
頭痛が主訴の方はたいてい市販の頭痛薬を使っても改善しないので来院されます。
そこでよく名前が出るのが「バファリン」です。
でも「バファリン」には色々な種類があるのを知ってますか？
市販のバファリンは医療用のバファリンと別物です
医療用のバファリン
「アスピリン（アセチルサリチル酸）」という薬物しか入っていません。
バファリン 330mg錠は消炎鎮痛剤です。
バファリン 81mg錠は抗血小板薬として脳梗塞や心筋梗塞の予防薬として使います。
ピリンアレルギーがあってもアスピリンは服用できます。
一般用のバファリンとは
バファリンA
いわゆる医療用のバファリン330ｍｇと同じです。
1回に2錠が目安です。
バファリンライト
最近出た新製品です。
バファリンＡより1錠あたりのアスピリン量が少ない（220ｍｇ）です。
そのため宣伝文句にも「効き目ゆるやか」と書いています。
バファリンプレミアム
ここから成分が違います。
主な鎮痛成分はイブプロフェンとアセトアミノフェンが入っています。
アセトアミノフェンは乳幼児でも使う安全性の高い薬剤です。
イブプロフェンは有名なロキソニン（ロキソプロフェン）の仲間の鎮痛薬です。
このため、長期使用すると腎負荷がかかったり、胃を荒らしやすいので注意が必要です。
アリルイソプロピルアセチル尿素という少し眠気が出る成分も入っています。
バファリンルナi
前記のバファリンプレミアムからアリルイソプロピルアセチル尿素を抜いただけです。
それ以外の成分は同じです。
そのため「眠くなりにくい」ということを謳っています。
バファリンEX
実はこれはロキソニンと同じです。
「バファリン」なのに「ロキソニン」なので知らないと勘違いしてしまいます。
その他に
子供用バファリンはアセトアミノフェンが主成分でかなり安全性が高いです。
各種のバファリンを選ぶポイント
どのバファリンも鎮痛効果はあります。
目的に応じて使い分けと言いたいですが、個人的にはバファリンプレミアムやバファリンＥＸのようなＯＴＣ医薬品を1箱使っても続く頭痛はお医者さんに相談してください。
「プレミアム」や「ＥＸ」などと書いてあるとよく効きそうとか高級そうなイメージがありますが、長々と使うと胃潰瘍や腎障害など副作用が出やすいです。
あくまでたまに頭痛がする時に服用するのが正しい使い方です。
普段使いはバファリンＡか子供用バファリンで十分です。
最後に
たとえ市販薬でも頭痛があるからといって、他人にバファリンプレミアムやバファリンＥＸのようなＯＴＣ医薬品を渡すのは止めましょう。
バファリンプレミアムやバファリンＥＸはピリンアレルギーの方が使うとアレルギー症状を来します。
購入する時に薬剤師さんから必ずアレルギーの有無を聞かれる薬は自分専用とするのが安全です。
スポンサーリンク
