デイケアのリハビリの内容と目的、デイリハとの違いを解説
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デイケアとは何?
Wikipediaによると
デイケア(英: day care)とは、福祉・医療関係施設が提供するサービスの一種で、医療保険・介護保険による「通所リハビリテーション」と医療保険による精神科デイケア、認知症デイケアがある。
と書いてあります。
・医療保険と介護保険で行うのは「通所リハビリテーション」
・医療保険で行うのは「精神科デイケア」、「認知症デイケア」です。
今回説明するデイケアは「介護保険の通所リハビリテーション」のことです。
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通所リハビリテーションって何?
通所リハビリテーションとは介護保険又は医療保険を利用して、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるようにリハビリをする施設です。
人間は加齢とともに体力の低下を来たします。
年齢を重ねてからの病気や怪我は入院が必要となったり、後遺症が残ることもあります。
病気や怪我でなくとも関節が変形し痛みなどで日常生活に制限が生じることもあります。
通所リハビリテーションの目的
- 体調を回復する。
- 身体の動きをよくする。
- 身体や心の障害を少しでも克服する。
- 安心して自宅での生活ができるようにする。
そのお手伝いをするのが「通所リハビリテーション」です。
自宅での生活や社会活動を意識して医師やセラピストが聞き取り、各自に合った個別プログラムを作成します。
個別プログラムについて3ヶ月に一度活動力評価を行い、その結果を踏まえて個別に計画書を作成 します。
その計画書に沿って必要な理学療法・作業療法・言語聴覚療法、または自主トレなどを行っていき、生活機能の維持・向上を目指します。
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いつからリハビリをするのがよいか
急性発症の病気の場合
最近は例えば脳梗塞では入院翌日よりリハビリが始まります。
足の付け根の骨の骨折(大腿骨頚部骨折など)では手術翌日よりリハビリが始まります。
安静にしていると身体の筋力が低下し寝たきりとなるからです。(廃用症候群といいます)
急性期病院でのリハビリを経た後、更に集中的にリハビリが必要な場合は回復期リハビリ病院へ転院してリハビリを続けます。
その後は自宅や介護施設へ戻り、リハビリ施設に通ってリハビリを継続することになります。
医療保険でのリハビリ日数制限医療保険の外来維持期リハは、2019年3月末で廃止となり、介護保険のリハビリへと移行が必要です。
体力の低下と共に足腰が弱ってきた場合
放置しておくと外出機会が減り、更に筋力低下を悪化させます。
なるべく早めに(介護認定をしていないなら申請して)通所リハビリテーションへ通うことが自宅での生活を続けるために必要です。
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デイケアを利用できるのは?
介護保険で要介護1~5、要支援1~2に認定されている方がご利用できます。
デイケア利用開始までの一般的な流れ
既に介護保険サービスをご利用の方は、担当のケアマネジャーに相談しましょう。
↓
ご都合の良い日に見学をします。
↓
利用者・ご家族・ケアマネージャー・通所スタッフなどで今後の利用内容について検討をします。(利用回数、日時、送迎など)
↓
利用契約(利用者宅に伺って契約します。)
↓
通所リハビリの開始
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デイケアで行うリハビリの種類
理学療法
Wikipediaより引用
身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行わせ、及び電気療法、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。
理学療法の中には、大きく分けて、運動療法と物理療法、動作訓練がある。
また能力障害が残ったときには、基本的動作や日常生活活動を改善するための指導、そして社会生活を送る上で不利な要素を少なくするため、福祉用具の選定や住宅改修・環境調整、在宅ケア等も含まれる。
近年では、生活習慣病の予防、コントロール、障害予防も理学療法の対象であるといえる。
作業療法
健康長寿ネットより引用
作業療法とは、身体的、精神的、社会的、職業的な諸機能の回復を最大限に図り、自立した生活ができる能力を取り戻すために、具体的には木工、革細工、陶芸、手芸、織物、タイプ、園芸、音楽、絵画、農耕などの作業活動を用いて治療、訓練、指導および援助を行うものです。
作業療法では、治療目標によって同じ作業活動でも使い分けます。
言語聴覚療法
健康長寿ネットより引用
言語聴覚士が言語障害のリハビリテーションを行う場合には、まず各種の言語聴覚障害検査を実施します。
それにより患者さまの病態や原因を正しく理解して、それぞれの方にもっとも適切な訓練プログラムを作成、実施します。
また言語聴覚士は、直接訓練を行うだけでなく、必要に応じて、コミュニケーション機器などのことば以外の代用手段の使用について助言したり、患者さまと有効にコミュニケーションをとるための方法をご家族に指導するなど、患者さまのコミュニケーションを確保するために、多方面からさまざまな援助を行います。
なおその他に医師の指示に基づいて、言語聴覚士は舌や喉などの器官の運動障害などにより、食べることや飲み込むことに問題を生じた方に、専門的に摂食・嚥下訓練(えんげ:飲み込む)も行います。
また同じく医師の指示に基づいて、聞こえの障害をお持ちの方に、聴覚検査や補聴器の装用指導なども行います。
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デイサービスで行うリハビリと何が違うか
デイサービスは通所介護と呼ばれ、日常生活を介助することが主に行われ、レクリエーション活動等を通じて生きがいを見つけることが目的です。
デイケア(通所リハビリテーション)は、主治医の指示を受けてから専門の機材での本格的なリハビリを中心に行い、リハビリテーションを行うことで日常生活が送れるように回復させることを目的としています。
デイケアセンター西井の御紹介
介護保険を利用しての通所リハビリとなり、当院の専門スタッフの指導のもとにリハビリテーションを受けることができます。
病院での外来リハビリと同じような感覚でのリハビリを行えます。
午前と午後の二部制になっており、短時間リハビリテーションをしています。
理学療法士と作業療法士がおり、理学療法と作業療法を提供しています。
また、認知症短期集中リハビリも提供可能です。
詳しくはこちらを参照してください。⇒認知症の治療としてのリハビリについて医師が解説
ご利用の対象となる方
- 介護保険の認定を受けられている方
- 主治医から通所リハビリが必要と認められている方
- ご家族の送迎、またはご本人で来所できる方
このような方にお勧めします
- 短時間でリハビリを重視したい(長時間利用する程の時間がない)
- 医療保険でのリハビリが終了となった方
- 入浴や食事、レクリエーションなどは不要で、リハビリテーションだけがしたい方
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