65歳過ぎたら肺炎球菌ワクチンで肺炎予防。肺炎は死因の第3位です。
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こんにちは！
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( 
＠nishii.hospital）です。
西井医院では65歳以上の方に肺炎球菌ワクチンの接種をお勧めしています。
私も接種しています。
肺炎は日本人の死因の第3位です
肺炎で亡くなる方の約95％は65歳以上の高齢者です。
65歳以上の方は見た目が元気であっても免疫機能が低下し始めており感染症にかかりやすくなっています。
成人が日常的にかかる肺炎の原因菌としては、肺炎球菌が一番多いといわれています。
高齢者の肺炎は分かりにくい
高齢になると発熱、咳といった肺炎の典型的な症状ではなく、元気がない、食欲がないといった様子しかあらわれないことがあります。
このため肺炎球菌による感染症（肺炎や髄膜炎、菌血症／敗血症、 中耳炎）などを発症し重症化することがあります。
肺炎は命に関わる病気です
肺炎は肺の中の肺胞という部位に炎症が起きます。
肺胞は、酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出す役割を果たしています。
肺胞に炎症が起きると呼吸がうまくできず、酸素不足となり、呼吸困難を引き起こします。
肺炎球菌ワクチンですべての肺炎予防ができるわけではない
肺炎球菌ワクチンで予防できるのはあくまでも肺炎球菌が原因のものだけです。
しかし肺炎球菌は、莢膜（きょうまく）という分厚い膜に包まれています。
それゆえに身体の免疫からの攻撃に強く、退治するのが難しい細菌です。
しかも、抗菌薬（抗生物質）が効かない耐性菌も登場しており、肺炎球菌感染症は重症化しやすく、危険な感染症です。
65歳未満でも肺炎球菌ワクチン接種が勧められる方
肺炎球菌による感染症にかかりやすいのは
- 糖尿病や心臓病、呼吸器疾患などの慢性疾患を持つ方
- 病気の治療中で免疫力が低下している方
- 脾臓を摘出している方
- タバコを吸っている方
です。
肺炎球菌ワクチンの有効期間
少なくとも初回接種後5年間は再接種不要です。
抗体価は接種1ヶ月後で最高値となり、その後4年間はあまり低下しません。
5年後にはピーク時の80％にまで抗体価が落ち、以後徐々に抗体価は低下します。
しかし、5年目以降も効果は残っています。
肺炎球菌ワクチンの副作用
注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありません。
1～2日で消失します。
多くのデータにより、安全に接種できることが確認されています。
肺炎球菌ワクチン接種は公費助成の対象です
費用は各市町村により 1回目の接種は公費助成の対象となっています。
2回目の接種以降は全額自己負担となります。
詳しくは当院へお問い合わせください。
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