動脈硬化性疾患ガイドライン2017
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。
また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。
地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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動脈硬化性疾患ガイドラインが改定
今年の7月に5年ぶりに動脈硬化性疾患ガイドラインが改定されました。
このガイドラインは狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患を中心とした動脈硬化に伴う病気の予防を目的に、主に脂質異常症への対策を中心にまとめられたものです。
今回の主な改定
(1) | clinical question(CQ)とシステマティックレビューの導入 導入された項目: 危険因子の評価(脂質異常症),絶対リスク評価,食事療法,薬物療法 |
(2) | 絶対リスク評価方法の変更(「NIPPON DATA80」から「吹田スコア」へ変更) |
(3) | 動脈硬化危険因子の追加 |
(4) | 高リスク病態の見直し ・二次予防の層別化 ・小児を含めた家族性高コレステロール血症の管理の見直し |
です。
ただガイドラインがだんだん複雑化し、簡単に外来診察中に見るものでなくなり、ついにアプリも一緒に提供されました。
PC、スマートフォンかタブレット端末があれば診察中に判断できます。
院長
私も早速iPadにインストールして自分で試してみました。
- 冠動脈疾患の既往:(-)
- 糖尿病(耐糖能異常は含まない)、慢性腎臓病(CKD)、非心原性脳梗塞、末梢動脈疾患(PAD):いずれも(-)
- 43歳 男性 喫煙習慣無し LDL-C115、HDL-C67、血圧110/70、耐糖能異常(-)、早発性冠動脈疾患家族歴(-)
10年以内の冠動脈疾患発症確率 0.5%
となりました。よかったです(笑)
来週からの診療で早速使っていこうと思います。
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。
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