外出自粛でも熱中症は起こる!【麦門冬湯で熱中症予防】
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こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
5月になり、急に暑くなりました。
夏日どころか真夏日を記録する場所もありますね!
さて、暑くなりだすと心配なのが熱中症です。
熱中症は真夏だけのものではない!
5~6月は寒暖差の激しい季節の変わり目です。
体が暑さに慣れておらず注意が必要です。
熱中症の発生場所で一番多いのは自宅
漢方的に熱中症予防を考えると
身体から出ていくものと入るものの良好なバランスがとれる体内環境を作る漢方を用いることが必要です。
汗として失われた体液、漢方では身体を潤す力のある体液のことを「陰液」と呼びます。
陰液をしっかり補い補充することが必要となります。
熱中症の前段階なら麦門冬湯(ばくもんとうとう)
「体がなんとなくだるい」などの熱中症の前段階の症状のときに用いるとよい漢方薬に「麦門冬湯」があります。
肺をうるおし、配合されている「人参」が元気をつけてくれます。
古くから、咳が続くときに用いられた薬です。
潤いには体内の熱を冷ます働きがあります。
麦門冬湯で潤いを補充して体質改善を図ります。
「顔に熱っぽさを感じる」「皮膚が乾燥気味」の方向けです。
麦門冬湯をミネラルウオーターのペットボトルに入れ、熱中症予防ドリンクとして飲むのもおススメです。
漢方を使わない漢方的熱中症予防
漢方の治療のポイントは身体のバランスを整えることです。
身体の中の血液や水分、そして「気」と呼ばれるエネルギーの流れを健やかな状態に保つことが漢方治療の目的です。
その流れが悪くなった時に、漢方薬を用いて正常化に導くことが治療になります。
しかし漢方薬を用いて流れを正常化するよりも、もっと大事なのは流れが悪くならないようにしておくことです。
つまり消化器系や呼吸器系の働きを低下させずに健やかな状態を保つことです。
このことを「上工治未病」(上手な医者は病気にならないようにする)といいます。
流れを悪くしないために体に冷えを溜め込まないこと。
そして、もし溜め込んでしまったら早めに解消することが大事です。
具体的には、起床時とと寝る前は冷たいものを避けて、温かいものを摂取しましょう。
そして、睡眠中にお腹を冷やさないようにすることです。
たったこれだけのことでも、夏の暑さに対応する体力は格段にかわります。
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