笑いは糖尿病やメタボ、がんなどを改善する効果がある⁈
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こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
吉本興業の話題が未だにテレビや雑誌を賑わせています。
実は笑いは健康に非常に良い効果をもたらします。
笑いは気持ちをポジティブにし、糖尿病やがんの改善効果など、さまざまなよい作用があることが分かってきています。
よく笑うほど健康によい
あなたは一日何回笑っていますか?
あまり笑わないとか最近笑ったことがないという場合は、少々無理をしてでも笑った方がいいです。
笑いには健康効果があり、よく笑う人ほど健康度が高いことが最近分かってきています。
高齢になるほど笑わなくなる
高齢になるほど笑う頻度が少なくなることが報告されています。
40歳代以上の男性は5人に1人は週に1回も声を出して笑うことがなかったという報告もあります。
気持ちの持ち方次第でも1日に笑う回数を増やすことはできます。
笑うことを増やすことは、免疫力を上げ、糖尿病やがんの対策になる可能性もあります。
また、笑いはお金もかからずいつでもできるストレスをコントロールする効果的な手段です。
笑うことは、年齢に伴う体調の変化や心の状態に影響を及ぼします。
笑うことは、経済的な問題や社会とのつながりとも強く関連していると考えられています。
社会とのつながりが少ない人は、多い人と比べて死亡率が高いという報告があります。
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笑いが糖尿病の血糖コントロールを改善したという報告があります
糖尿病やメタボリックシンドロームの患者さんを笑いの頻度別で一年間追跡調査を行った研究があります。
- 笑いの頻度が「月に1〜3回か、ほとんど笑わない」という人で血糖値とHbA1c値の改善度が低い。
- 笑いの頻度が「月に1〜5回」「ほぼ毎日」という人で血糖値とHbA1c値の改善度が高い。
という結果がでました。(HbA1cは一か月間の血糖コントロールの指標です。)
笑いは痩せホルモンも分泌させる
笑いなどのポジティブな心理要因が多いと、(ストレスで活動亢進する)交感神経が活動を亢進するのを抑えます。
また、笑いは痩せホルモンである「アディポネクチン」の発現の上昇も促すことが明らかになっています。
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お笑いががんの働きを抑える⁈
大阪国際がんセンターは、吉本興業、松竹芸能、米朝事務所と協力して、がん患者や医療従事者を対象に、「笑い」が生活の質(QOL)や免疫機能などに与える影響を明らかにする「笑いとがん医療の実証研究」を行ってます。
この研究では、落語や漫才などを2週間に1回、計8回お笑いの舞台で開催しました。
研究に参加した患者さん達は、
- お笑いの舞台を1〜4回目を楽しむ群
- お笑いの舞台を5〜8回目を楽しむ群
- お笑いの舞台を1〜8回目を楽しむ群 に無作為に割り振られました。
研究では、漫才などを見たグループは2ヵ月で、NK細胞(がん細胞を攻撃し排除する働きのある免疫細胞の一つ)を活性化するタンパク質を作る能力が平均で1.3倍上昇し、NK細胞自体も増加することが明らかになりました。
笑いはがんの痛みも改善する⁈
この研究では同時に患者さんの気分の変化などもアンケートしています。
その結果、緊張や抑うつ、疲労などの6項目全てで改善がみられ、がんの痛みについても改善があったとのことです。
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最後に
笑っている時は嫌なことも忘れますし、身体もリラックスしています。
先日のゴルフの全英女子オープンで優勝した、渋野日向子選手も「スマイルシンデレラ」と呼ばれています。
プレッシャーのかかる、優勝が決まる最終ホールでも笑顔が絶えなかったのが印象的です。
笑い続けることでリラックスして実力を最後まで発揮することができたのかなと思います。
YouTube動画でも解説してます!
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