朝食抜きは糖尿病への第1歩。朝食は必ず食べましょう。
スポンサーリンク
こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
毎日朝から忙しく、朝食を摂らずに昼まで空腹という人も珍しくありません。
しかしこれは、「1日でもっとも重要な食事」を抜くことになり、肥満や2型糖尿病、心臓病の発症リスクの増加につながるということがわかっています。
朝食を抜くと若者ほどダメージが蓄積する
体重増加につながりやすい食事・生活習慣のスタイルは、子供の頃に定着しやすいです。
肥満につながりやすい生活スタイルを続けることは、年齢を重ねてからの2型糖尿病や心血管疾患などのリスクを高めます。
朝食を抜くと肥満になりやすい
若年期に朝食を抜く食習慣が定着すると、胴囲とBMI(体格指数)が増加しやすくなります。
その結果、年齢を重ねてから、2型糖尿病や心血管疾患などを発症しやすくなっていきます。
揚げパンやスナック菓子、炭酸飲料、インスタントフードなどを食べ過ぎると、肥満や2型糖尿病のリスクが上昇します。
朝食を抜く若者は生活全体も不健康となる
調査の結果、朝食を抜くことで肥満に関連する指数が上昇することが明らかになっています。
朝食を抜く頻度の高い若者は、生活全体も不健康な傾向にあることが示されています。
学校や通勤中、自宅、レジャーなどでの身体活動レベルが低く、テレビ、パソコン、ビデオゲームで遊ぶ頻度が高く、座ったままの時間が長い傾向がみられました。
このような生活をしていると、寝る時間が遅くなり、その結果朝食を抜く頻度が増えると考えられます。
これらは肥満や2型糖尿病の直接的な原因になります。
朝食はとても大切
スペインのグラナダ大学の調査では、朝食を毎日摂っていない、あるいは栄養やエネルギーの少ない朝食しか食べていない子供の13%が、血中のコレステロール値と尿酸値が高く、インスリン抵抗性が進展していることが明らかになりました。
逆に朝食で十分なエネルギーを摂っている子供ほど、1日に身体活動の推奨量を満たしており、グルコース代謝も良好な傾向がみられています。
朝食を食べないで学校に通い、昼休みまで空腹に過ごしていると、昼食に食べ過ぎてしまい、肥満になりやすくなります。
朝食をきちんと食べる事を、小児肥満の予防のための戦略に含めるべきとこの研究では提案しています。
成人でも朝食抜きは危険
米国心臓病学会(ACC)の発表によると、朝食をスキップすると心臓病による死亡リスクが上昇するとのことです。
これは、朝食を食べる人と食べない人を追跡調査しています。
その結果、心血管疾患により死亡リスクは、朝食を食べない人では毎日食べている人に比べ87%上昇していました。
朝食を抜くことは、食欲の不安定化、満腹感の低下、血圧の上昇、および脂質値の上昇などと関連していました。
朝食を抜くと血糖コントロールにも悪影響がある
2型糖尿病患者が朝食を抜いて昼食まで空腹でいると、昼食と夕食の後の血糖値が上昇しやすくなる。
そして血糖コントロールの悪化につながるという研究があります。
なぜかというと、朝食を抜くことが、その後の食事後の血糖値の急な上昇(食後高血糖)につながります。
しかもその日のインスリン反応が悪くなります。
朝食を抜くと膵臓のβ細胞にもダメージが生じる
膵臓のβ細胞とはすい臓の中のインスリンを分泌する細胞のことです。
朝食を抜くと、昼食後にβ細胞がインスリンを分泌する機能を回復するために時間がかかります。
そうするとインスリン反応に低下と遅延が起こり、結果として1日の血糖値が上昇しやすくなります。
さらに、前日の夕食から昼食までに空腹の時間が長時間続いていると、血中の遊離脂肪酸が増加し、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなる可能性があります。
まとめ
- 肥満や糖尿病のリスクを減らすために勧められるのは、食事のバランスを良くすること。
- 乳製品、全粒穀物、野菜、果物などの健康的な食品を、家庭で摂ること。
- 昼食と夕食を食べ過ぎなかったとしても、朝食を抜くと高血糖になりやすくなる。
- “朝食を抜かない“という食事スタイルが大切。
でも朝から菓子パンは食べません。ハードパンを食べることが多いです。
スポンサーリンク