介護職員が可能な非医療行為と正しい方法、その際のおすすめ品
スポンサーリンク
こんにちは!
三重県松阪市の医療と介護の専門家、
西井医院の院長( @nishii.hospital)です。
介護職員が可能な医療的ケアではないもの
1.水銀体温計・電子体温計による腋下(えきか:脇の下のこと)の体温計測、耳式電子体温計による外耳道での体温測定
正しい体温計の使い方(テルモのHPより)
1.ワキのくぼみの中央に、体温計の先端を。先端を下から上に向けて押し上げるようにはさんでください。
2.上半身に対して、30度くらいの角度で。ワキをしっかりと閉じ、ヒジを脇腹に密着。手のひらを上に向けるとヒジが締まります。さらにもう一方の手で軽く押さえましょう。
2.自動血圧測定器による血圧測定
ポイント血圧計の中心が心臓の高さに合っていない場合は、クッションやタオルをひじの下に置いたり、椅子に座布団を敷いて高さを調整してください。
3.新生児以外で入院治療の不要な者へのパルスオキシメータの装着
パルスオキシメーターとは血中の酸素飽和度を測定する機械です。
指に挟んで使います。
酸素飽和度は体に輸送される酸素量の指標の一つで、特に肺に関係して体に充分な酸素を供給できているかの指標となります。
dretec(ドリテック) パルスオキシメーター 酸素濃度計 【見やすい反転液晶】 医療用 看護 家庭用 介護 国内検査済 OX-101WTDI (ホワイト) 専用ポーチ付き
4.軽微な切り傷、擦り傷、やけど等について専門的な判断や技術を必要としない処置(汚物で汚れたガーゼの交換を含む)
どこまでを軽微と言うかはあいまいですが、自分だったら医療機関に行って処置をしてもらおうと思うかどうかが判断基準になるかと思います。
キズパワーパッドは最近よくつかわれるようになりました。
しかし、感染を伴うキズに使うと悪化します。
化膿したキズは医師に見せましょう。
5.軟膏の塗布(褥瘡の処置を除く)
軟膏を処方した医師の指示どうりに塗ることは可能です。
また、市販の保湿軟膏になると指示も不要です。
背中などの広範囲に塗る場合は軟膏塗りを使うと便利です。
6.湿布の貼付
1日1回タイプの湿布は24時間、2回タイプの湿布は12時間貼るのが推奨される用法ですが、実際には長い時間貼り続けると皮膚がかぶれやすくなります。
大抵の湿布は6~12時間貼ると、剥はがしてからでも皮下の筋肉や関節に消炎鎮痛剤がしばらく残って効いています。
湿布の種類によって異なりますが、だいたい1日1回タイプなら10~12時間、2回タイプなら6~8時間くらいが目安です。
かぶれやすい人はもう少し短い時間で剥がした方が安全です。
それでも効果がありますし、少し皮膚を休める時間を作りましょう。
ヘルパーさんがいる時は不要ですが、一人で貼る時には便利グッズもあります。
7.点眼薬の点眼
処方した医師の指示どうりに使ってください。
2種類以上の点眼剤を使用する場合、基本は点眼の間隔を5分以上あけましょう。
点眼の間隔が短いと先に点眼した薬液が後に点眼した薬液によって洗い流され、十分な効果が得られないことがあります。
8.一包化された内用薬の内服(舌下錠の使用も含む)
水での服用が困難な高齢者には内服薬ゼリーを使うと適度なとろみで薬を包みこむので、飲みやすくなります。
お薦めは龍角散の「らくらく服薬ゼリー」です。
適度な流動性もあるため、食道の途中で留まるリスクが少ないです。
9.坐薬挿入
坐薬の後部をチリ紙やガーゼなどで摘み、先の太い尖端から肛門内に出来るだけ深く挿入します。
挿入は中腰か横向きに寝た姿勢で入れると挿入しやすいです。
3/4程挿入した後、立ち上がると比較的簡単に挿入できます。
座薬を冷却しすぎて挿入時痛いときは、体温で暖めると挿入しやすくなります。
又、軟化しすぎて挿入しにくい時は、いったん冷蔵庫か水(20度以下の水)に浸して固化してから挿入するといいでしょう。
滑りにくい時は、坐薬をオリーブオイルやグリセリンなどでぬらしてから挿入します。
水ではまずい場合があるので注意して下さい。
肛門内に挿入した後、排出を防ぐため、4~5秒間押さえてください。
10.鼻腔粘膜への薬剤噴霧の介助
点鼻薬の多くは、アレルギー性鼻炎や鼻づまりなどの鼻の炎症を抑えるお薬です。
1.軽く鼻をかみます。
2.点鼻薬の容器をよく振ります。
3.片方の鼻の穴ををふさぎ、他方の鼻孔内に容器の先を入れ、滴下、又は息を軽く吸わせながら噴霧します。
注意ここで、噴霧器のなかには、最初の噴霧を行う前に予備噴霧をし、正常に噴霧されるのを確かめる操作が必要なものがあります。(2回目以降は、すぐに使用して結構です。)
4.滴下、噴霧後は、薬液を鼻の奥まで広く行き渡らせるために頭を後ろに傾けた状態で数秒間鼻で静かに呼吸してもらいましょう。
5.使用後は容器の先端をきれいに拭き、キャップをして下さい。
あわせて読みたい記事⇒介護職員が行える医療行為と正しい方法、その際のおすすめ品
スポンサーリンク