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【医師が解説】フルーツを食べても糖尿病リスクは上昇しない

 
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1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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こんにちは!

三重県松阪市の医療と介護の専門家、

西井医院の院長(  @nishii.hospital)です。

 

以前このブログで「フルーツ1食分に糖質がどのくらい含まれているか知ってますか?」というタイトルで記事を書きました。

 

フルーツは甘く、「太りそう」なイメージもあるため、敬遠していませんか?

しかし、糖質を気にし過ぎてフルーツを控えるのはもったいないです。

 

フルーツを食べても糖尿病リスクは上昇しない

「JPHC研究」という日本人5万人を5年間追跡した研究では、野菜と果物を十分に食べている人では2型糖尿病の発症リスクが低下しました。

野菜と果物に含まれる抗酸化ビタミンやカロテノイドなどが、血糖を下げるインスリンの感受性を高めると考えられてます。

 

また、果物を多く食べる人は、あまり食べない人と比べると、脳卒中や心筋梗塞の発症リスクが低下することも分かっています。

 

日本人が食べるフルーツの量は不足している

「健康日本21(第2次)」によると、日本人の60%以上で果物が不足しており、特に20代~40代では摂取量が少ないです。

院長
特に男性20代~40代では50g以下となり、目標量の1/4も満たしていません

 

厚生労働省・農林水産省が作成した「食事バランスガイド」によると

「果物の摂取量が1日100g未満の人を30%に減らすことを目標」

としていますが、現実は難しいです。

院長
現実には年々摂取量が減少しています。

 

フルーツの摂取量が少ない理由

1番の理由は果物の値段の高さです。

日本の果物は高品質で甘いものが多いです。

その代わり値段が高くなりがちです。

独身の若者には果物は贅沢な食品で、食費を抑えると、果物には手を出せません。

 

2番目は手間がかかることです。

ほとんどのフルーツは皮を剥かないといけません。

面倒ですし、手も汚れるという理由で敬遠されがちです。

フルーツを食べるのなら簡単なほうがいいと、フルーツジュースを選びがちです。

院長
フルーツジュースはフルーツの代わりにはなりません!

Instagramでまとめています。

 

 

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こんにちは! 三重県松阪市の 糖尿病診療が得意な 西井医院院長👨‍⚕️(@yoshi24144 )です。 コンビニやスーパーなどでさまざまな種類のフルーツや野菜のジュースが販売されています。 健康的なイメージがありますが、炭水化物(糖質)の量をチェックすると、意外に多く含まれているものもあります。 「健康的な(はずの)食生活」を心がけていても、なかなか体重が減らないという場合は、果物や野菜ジュースを飲む習慣が影響しているかもしれません。 ジュースは液体なので、固形物をしっかり噛んで食べる場合よりも、より吸収が速く、血糖値を急激に上げてしまうおそれがあります。 ジュースで一気に流しこんでしまわずに、じっくり甘みを噛みしめ、食べる楽しみを味わって、糖尿病から身を守りましょう。。 糖尿病について詳しく知りたい方はブログを読んでくだいさいね。 ⇩ プロフィールより 「e-dpctor.mie.jp/link-tree」をタップ ⬇️ 「院長ブログ」をタップしてカテゴリーより「糖尿病」選択してくださいね。 血糖値が気になる人や糖尿病が気になる方は インスタグラムから診察予約をすることもできます。 ⬇️ 「西井医院」で検索 またはプロフィールより 「e-dpctor.mie.jp/link-tree」をタップ ⬇️ 「外来診察の予約」をタップしてくださいね。 質問や取り上げて欲しい内容があれば コメント欄からお願いします。 ———————– LINEで西井医院とお友達になりませんか? インフルエンザワクチンの入荷情報や健康診断の案内、最新のブログ記事などを配信しています。 ⬇️ @nishii.hospital こちらからプロフィール欄のURLをクリック ※もし追加できない場合は @ xpc7656a でLINE ID検索♪ (@もお忘れなく!)

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認知症予防に野菜やフルーツが有効

米国のハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、野菜やフルーツを多く食べる人は、認知機能の低下が少ないことが分かっています。

フルーツや緑黄色野菜には抗酸化作用のあるビタミンA(βカロテン)やビタミンC、カリウムなどのミネラル、ポリフェノールが多く含まれます。

抗酸化作用により動脈硬化を予防する効果があると考えられています。

 

ミカンやリンゴは脂質代謝を改善する

フルーツは食物繊維を摂取することにもなります。

食物繊維は消化・吸収されずに、糖質の吸収をゆるやかにし、脂質やコレステロールなどの吸収を抑えます

 

また国産柑橘類(特に温州ミカン)に含まれる「βクリプトキサンチン」には強力な抗酸化作用があります。

ヘスペリジン研究会によると、温州ミカンなど柑橘類の果実の皮や袋に含まれる「へスペリジン」という成分には、中性脂肪を低下させたり、血液循環を改善するなどの作用があるとのことです。

 

またリンゴには「リンゴポリフェノール」や「ペクチン」が含まれています。

これらは、脂質代謝を改善し、炎症を抑える作用があります。

 

健康に良いからといって食べ過ぎてはいけない

最初に紹介した過去のブログでも解説してますが、フルーツには糖質もそこそこ含まれています。

果物にはブドウ糖・果糖・ショ糖という糖質が含まれています。

果物に含まれる果糖は直接には血糖値を上げません。

しかし肝臓での糖新生によりブドウ糖に変換されます。

そのため食べ過ぎると糖代謝の悪化や中性脂肪の増加につながります。

 

エネルギーが少なめの果物

イチゴ、キウイ、オレンジ、桃、ブルーベリーなどは、比較的エネルギーが少なめで食物繊維も多いです。

 

糖質が比較的多く含まれるフルーツ

温州ミカン、柿、ブドウ、バナナなどは糖質が比較的多く含まれます。

食べ過ぎには注意しましょう!

院長
中ぐらいの温州ミカン(120g)には炭水化物が14.3g含まれていて、カロリーは54kcal。

4個を食べると、コンビニのおにぎり1個のカロリーにほぼ等しいです。

 

まとめ

フルーツは、糖尿病リスクを減らし、がんや動脈硬化なども抑制してくれます。

健康や美容にも役立ちます。

過度に敬遠せず、上手に毎日の食生活に取り入れましょう!

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